第33話 休業
「好きだよね?すごいよ、ベタベタベタベタ。Nナさんいるのにさ」
「まー、かまってくれるからなしのは」
「私はおにいちゃんのことかまいたいんだけどさ」
「オレもしばらくは店行けないね」
「どうすんの行けなかったら、もう終わり?」
「なにが?終わりってまた戻ればやるんだろ?しのは」
「うん。ただお店が持つかだよね、それまで」
「ま、それなりに貯金はあるだろ、多少は」
「2、3か月は持つみたいなこと言ってたけどね」
「うん、その後だよな」
「そうそう、その後だよね。その後にお客さんが戻ればさ、アレだけど」
「戻ってくるだろ?客は」
「うん、戻ると思うんだけど。みんな落ち着いたら行くよ、って言ってくれてるけどね。ただね、お客さんの方だっていろいろあるからどうなっちゃうかわかんないけど。もうダメだね」
「考える時間いっぱいあるから考えろ。頭から煙が出るほど(笑)」
「いや、考えるよー!んでさ、眠れなくなってさ、マジでもう」
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