第24話 いつもの話

「いや、大丈夫だよ、オレは。それはそれで素晴らしいことじゃん。おまえにそういう人ができたんだったら。おまえが好きになれて、なれてじゃない、好きになって、ちゃんとその人がおまえのことを幸せにしてくれるんだったら、それは素晴らしいこと。だろ?」


「でももう2度と結婚したくないんだもん」


「それは知らないよ、オレに言っても(笑)それはおまえ、自分の目で見極めろって話だろ」


「…だねー」


「まぁ、来週あれだね」


「うん?」


「来週」


「ほらー!来週、何?」


「いや、来週会いたいねって」


「ほらー!ね?でしょー!?」


「何が?それとこれとは別だよ、バカ」


「何?それとこれとは別って?」


「だから、オレが今会いたいって言うのと、しのに誰かいい人が出来て、しのが結婚したいな、ってなったら、それはそれで別だろって」


「だってそんな時来るわけないじゃん!私がおにいちゃんと付き合ってる以上」


「それはわからないよ。出会いがあるかもしれないじゃん」







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る