18 SO/N 様
1 小説家になろう
2 異世界、バトル系
3 登場人物それぞれに想いがある物語
4 矛盾な想いを持つタイプ
5 自然な会話文を心掛けている
6 現実世界系のラブコメ
7 戦闘・心理
8 二度も親を失った俺は、今日も最強を目指す (※現在修正中)
あらすじ引用
《これは、伝説と『なった』物語…》
主人公・ウルスはあるどこにでもある小さな村で、両親や幼馴染と平和に過ごしていた。だがある日、村を襲われ命からがら逃げたウルスは突如、前世の記憶を思い出す。前世の記憶を思い出したウルスは、自分を拾ってくれた人類最強の英雄・グラン=ローレスに業を教わり、妹弟子のミルとともに日々修行に明け暮れた。
そして数年後、ウルスとミルはある理由から魔導学院へ入学する。そこでは天真爛漫なローナ・能天気なニイダ・元幼馴染のライナ・謎多き少女フィーリィアなど、様々な人物と出会いと再会を果たす。
二度も全てを失ったウルスは、それでも何かを守るために戦う。
たとえそれが間違いでも、意味が無くても。
誰かを守る……そのために。
【???、????へ?????。】
────レビュー全文
【簡単なあらすじ】
ジャンル:ハイファンタジー
主人公はある事件をきっかけに両親を失い、その事を発端として前世の記憶をも思い出す。もし2度も両親を失ってしまったなら? 全てを失ってしまったならば。主人公でなくても、守るためには強くならなければならない、強くなりたいと願うのではないだろうか? 強さを手に入れても、人としての優しさや思い遣りを失わない彼の、最強を目指す物語。
【物語の始まりは】
それはある事件の七日前のこと。
主人公がいつもより、早起きしたところから始まっていく。その日主人公は、朝ご飯も食べずに父へ魔法を教えてくれとせがむ。
父に魔法を教えて貰うようになった主人公は、その日一人で魔法の練習をしていた。すると爆発音が村の方から聞こえてきたのである。慌てて村へ向かう主人公。果たして父たちは無事なのだろうか?
【舞台や世界観、方向性】
魔法や魔物が存在する異世界が舞台。
ゲームのようにステータスが目視確認できる。
全体的に話し言葉(口語)で描かれている物語だという印象。視点の切り替えもあるが一人称である。
【主人公と登場人物について】
物語の始まりでは、主人公は6歳の男の子。
彼はあることから、前世の記憶を垣間見ることとなる。
村が襲われた時、父に逃してもらったものの魔物に追われた彼は負傷してしまう。父から習った特別な魔法により、なんとか自力で魔物を倒すことができたものの、気を失ってしまう。目覚めた彼は両親の安否が気になり一度村へ戻るが、そこに残されていたのは自分の末路を悟った父の手紙であった。
主人公は父の手紙から、全てを失ったことに気づく。ショックを受けた彼に流れ込んできたのは、前世の記憶。彼はあまりの頭痛に再び気を失ってしまうのであった。
次に目覚めた時、主人公は見知らぬ場所いた。そこで”伝説級の魔法使い”グラン=ローレスという者が自分を助けてくれたことを知るのだった。彼との出会いが、主人公の運命を大きく変えていくのではないだろうか?
【物語について】
恐らくグラン=ローレスとの出会いが主人公のターニングポイントなのではないだろうか。ここでは主人公が最強を目指すことになった経緯だと感じる。
物語に変化が起きるのは、一章でミルという少女に出逢ってからだと思われる。確かに主人公は6年で強くはなった。しかし自身の経験を活かすことができるのは彼女に出逢ってからのように感じる。彼女は主人公と同じような体験をしており、英雄であるグラン=ローレスが主人公に彼女を託す(世話を頼む)場面での会話はとても印象的だ。彼女との関りは、主人公が最強を目指すうえで、どのように関わって来るのだろうか?
【良い点(箇条書き)】
・主人公の変化が丁寧に描かれた物語である。
・英雄の人としての素晴らしさが印象的。
・主人公がとても人間らしい感情を持った人物であると感じた。
・心理描写が丁寧であり、感情が伝わって来る。
・彼が何故強くなりたいのか、目的がとても分かりやすい物語だと思う。
・言動などから、それぞれの性格などが分かって来る。
・人は簡単に過去を克服できるわけではない。そういう点において、リアリティを持たせていると感じた。
【備考(補足)】十二話 咲う まで拝読
【見どころ】
タイトルからの印象とは、良い意味で異なる物語だと感じた。前世の記憶は持つものの、突然チートのような強さを手に入れるわけではなく、心が強いわけでもない。恐らく主人公は初めから特別な何かを持っているわけではない、努力の人だという印象。失ったものに対しての想いも持ち、奪った者への憎しみも持つ。同じ境遇の者への優しさも持っている。
とても人間らしく、思い遣りを持った人物なのだと感じた。憎しみを持つから冷たい人なのではない。人には良い感情もあれば負の感情だってある。彼を救った英雄もまた、人としてとても優れた人物だと感じた。
失う辛さを知っているからこそ、守りたいと感じるのではないだろうか? そのためには強くならなければならない。最強を目指した彼が辿り着く結末とは、一体? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?
この物語の結末を、その目で是非確かめてみてくださいね。
お奨めです。
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