(四)-3
「ど、どういうことですか?」
「一五年前、日本の数カ所の中学校の現場に生徒として送り込んだの。そのとき私たちがAIにつけた名前が『二日市サム』『基山デニス』『春日エリー』だったのよ。特にこの筐体はあなたが卒業した第286中学校に送られたものなの」
鳥栖博士はそう言うと、筐体の頭を撫でながら「当時この子の調整をしたのが、私なのよ」と補足した。
「ちなみに名前の由来は、ここで開発されたAIの名前から取られています。この筐体にはさっき博物館で展示されていたサム型男児AIの発展型を搭載していました。中身は別のコンピュータに移されています」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます