(三)-3
博物館はもともと体育館だった場所をそのまま再利用されていた。入口を入ると受付があった。受付といっても小学生が使うデスクと椅子があり、「受付」と書かれたプレートがデスクの上に置かれているだけだった。
その受付には白衣を着た女性が二人、俺を待っていた。
「竹下ノボルさんですか」
白衣を着た二人のうち、背が高く、後ろ髪が腰まであるメガネをかけた女性が言った。
俺が肯定すると二人は声を合わせて「ようこそ、AI博物館へ」と歓迎してくれた。
最初の女性は鳥栖エリカという研究室の研究員だった。もう一人、背の低いボブカットの女性は博士課程の大学院生の田代マアヤと名乗った。
二人は、体育館の中のAIについてのパネル展示と、AIロボットの展示を紹介してくれた。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます