(二)-7

 もう一人は荒尾キラリだった。中学時代から典型的なギャルだった。とはいっても、学校はVRだったので普段の授業ではわからなかったが、体育とか理科実験などの実技科目のときに、クラスメートを驚かせていた。というのも高校時代には前世紀に流行した、真っ黒に日焼けしたいわゆる「ヤマンバギャル」の格好をしていたからだ。その彼女はどうやら今、専業主婦をしているらしい。三人の子持ちで旦那とは別れたのだそうだ。彼女からの返信では「ヒマだから行く」ということであった。……子どもの世話はどうするのだろうか。


(続く)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る