2024年5月8日 優秀作品(1作品)
1日遅れになりましたが、5月8日の落選カレンダーです。
夕方ひとつ発表がありました。
2024年5月8日 優秀作品(1作品)
「エブリスタ」超・妄想コンテスト第216回「あなたを消した理由」
(3作品応募)
予定では「5月中旬」となっていたので、来週の水曜日だと思っていました。私の想定よりも1週間早い発表です。
私が今回応募したのは3作品。既存の作品ひとつと新規執筆ふたつでしたが、新規執筆の片方は「今までこのコンテストに応募した中で一番の自信作」と自負するほどの作品。「今までこのコンテストに応募」は、その作品で通算205作品目でしたから、その中で一番ということは、相当な「自信作」だったわけですね。ひょっとしたらただの受賞どころか賞金付きの受賞、それこそ大賞も狙えるのではないか……みたいに夢見るほどでした。
しかし、現実は……。
まず今回の総評には『読み応えのある作品を楽しめる回』『反面、テーマがあまり活かされていないなと感じる作品が多く、難易度は高め』という言葉があり、これを読むだけで「今回は真面目に選考してくださる選考委員だったのだろう」と感じました。さらに『そんな中でも特に上位3作品は、テーマをしっかり活かしながら物語としての完成度も高く、思わず唸らされました』という記述もあり、どうやら今回の「大賞」「準大賞」「入賞」は別格だったようです。
私が見た時点で、それら3作品の星評価は星12、星9、星14。どれも星の少ない作品でしたから、先ほどの「真面目に選考してくださる選考委員」という想像通り、星評価とは無関係に内容で選考された、ということでしょうね。
ちなみにそれら3作品の文字数は、6,952文字、7,925文字、7,497文字。大賞の「6,952文字」も約7,000文字と考えれば、文字数上限の8,000文字に1,000文字足りない程度。やはり文字数上限に近づけた方が評価されやすいコンテストなのでしょうね。
私の応募作品は、当然のようにこの中には入っておらず、上述の「ひょっとしたらただの受賞どころか賞金付きの受賞、それこそ大賞も狙えるのではないか」は夢に過ぎませんでした。身の程知らずの、恥ずかしい夢ですね。
その下の「佳作」など、つまり賞金なしの受賞枠にも入っていません。残念ながら今回も落選という結果になりました。
今回の私の「今までこのコンテストに応募した中で一番の自信作」は、まず文字数が7,991文字。私が「短編」を書く場合、3,000文字や4,000文字程度でまとめてしまうことが多いのですが、そんな私にしては珍しく「文字数上限に近づけた方が評価されやすいコンテスト」という想定に従って、8,000文字ギリギリくらいに整えた作品でした。
また内容的にも「『あなた』の3文字を消すというダイイングメッセージ。犯人を伝えるために『あなた』の3文字を消した」というお話。今回の「あなたを消した理由」というお題では「あなた」で指し示される人や物を「消す」という作品が多くなるだろう、と考えて、独自性を出す意味で「『あなた』の3文字を消す」という方向性にしていました。つまりテーマに対するアプローチでも他の応募作品に埋もれないようにして、その点でも「自信作」だったわけです。
要するに、自分としてはかなり頑張ったつもりでした。でも、それでも受賞できなかった! これは悔しいし、ならばどうすれば受賞できるのか。確かに以前一度だけ「超短編賞」をいただいたことがありますが、あれは応募用の新規執筆ではなく、たまたまテーマに合致した作品が手元にあったので応募しただけ。それが受賞できたのは本当に幸運の賜物であり、ある意味「運だけ」ということでしょう。そんな感じで、今後も運に頼るしかないのか……?
とりあえず受賞の下の枠である「優秀作品」を見ていくと、その中には、私の「自信作」も含まれていました。ならば受賞には届かなかったものの、それなりに評価していただけたのですね。
上述のような「これで受賞できないなら、どういう作品を書けば受賞できるのか?」という気持ちの中には「これで評価されないならば、どういう作品を書けば評価されるのか?」という気持ちも含まれていましたが、少なくともそれなりに評価はされたわけです。選考委員の考える「面白い作品」「良い作品」と、私の思うそれが、一応は同じ方向性である……と確認できた気がします。方向性は同じだけれど、距離的に届かなかった……みたいな。
この「超・妄想コンテスト」というコンテストで私の作品が評価されたのは、第161回の「超短編賞」、第209回の優秀作品に続いて、今回の第216回が3度目です。毎月2回のコンテストなので年間24回、だから「第161回」の48回後である「第209回」は「第161回」のちょうど2年後ということになり、それほど長く間隔が空いたのですが、今回の「第216回」は「第209回」の7回後。わずか3ヶ月半で、また優秀作品に選ばれたことになります。
今後もこれくらいの頻度で優秀作品に選ばれ続けるのであれば、それはそれで、コンテストエンジョイ勢としては十分に楽しめるのでしょうが……。
なまじ過去に一度受賞があって、しかもそれが書籍に収録されているだけに、このコンテストに関しては「エンジョイ勢」というよりもガチ勢っぽい感覚も強いのですよね。しかも受賞したからといって必ず書籍に収録されるわけではなく、大雑把な計算では1/4くらいの確率。だから書籍収録を目標にしてしまうと受賞ですら通過点に過ぎない、という感覚です。
とはいえ、このコンテストにおいても私の場合、応募作品の全てが「受賞狙い! 書籍収録狙い!」というわけではなく、もっと気楽に、それこそエンジョイ勢として応募していることも多いのですが……。例えば今回のように「今までこのコンテストに応募した中で一番の自信作」ともなれば、気分はガチ勢。3ヶ月半前に優秀作品に選ばれた際「嬉しいと同時に悔しい」と書きましたが、今回も同様です。いや、ここまで長々と書いてきたように、今回の方が「この作品ならば評価されるはず、と期待した通りに評価された」という嬉しさも、逆に「評価はされたけれど受賞には届かなかった」という悔しさも、前回とは比べものにならないほど大きいですね!
……と、こんなことを書いていると。
私は元々「コンテストは一次通過だけでも嬉しい」というエンジョイ勢だったはずなのに、随分と贅沢になったものだなあ、と自分でも思います。例えば書籍化デビューに繋がるような普通の長編コンテストならば、今でも「受賞なんてありえない」「だから一次通過だけでも嬉しい」という気持ちのままなのですが、書籍化でなく書籍収録の短編コンテストの場合は、どうも気持ちが変わってしまうようですね。
紙媒体の書籍収録は一度だけなのに、成功体験というものは恐ろしいものです……。
さて、既に十分長くなりましたが、いつも通り受賞作品その他の分析も記しておきます。上位3作品に関しては先ほど書いてしまいましたが、それらも含めて他の受賞作品などについても。
確か発表後30分くらいだったと思うのですが、私が見た時点で、受賞作品の星の数は最大173で最小4。ただし、この「最大173」の次点は星18であり、星50以上で区切るとわずか10%。上でも「星評価とは無関係に内容で選考された」と書きましたが、本当に「星が少ない」作品の受賞が多い回でした。
受賞10作品の作品文字数を見ると、賞の名前的に短くて良いはずの「超短編賞」を除いた9作品の中にも、今回は約2,500文字という短い作品がひとつ含まれていました。他に約4,700文字、約5,000文字、約6,500文字の作品もありましたが、それ以外は約7,000文字以上。8,000文字ちょうどはないものの、7,999文字の作品もありました。前回の「過半数の5作品が7,900文字以上」ほど極端ではないにしても、やはりなるべく8,000文字に近づけた方がいいのでしょうね。
受賞の一つ下の枠では、最大が星439で最小が星2、星50以上で区切ると29.4%なので、こちらも「星が少ない」作品が多いと言って構わないでしょうね。文字数を見ても、私自身の作品も含めて「7,900文字以上」が4作品あったので、やはり文字数は上限ギリギリに近づけた方が評価されやすいようです。
なお、2024年4月17日の落選カレンダーにおいて、
>それよりも興味深いのは、今まで受賞の下の枠「優秀作品」は毎回二十数作品あったのが今回は半分になっていること。これが今回だけなのか、あるいは今後も続くのか……。
と書きましたが、今回も「優秀作品」の作品数は前回と全く同じでした。ならば、今後もこれが続くのでしょう。
枠が狭くなったということは、同じ「優秀作品」でも今まで以上に「受賞に近づいた作品」と考えると……。そこに入ることが出来たのは「あと少しで受賞だった」の「あと少し」も以前より短かったと思えて、嬉しさも悔しさも、さらに大きくなりますね。
以上、本当に今回は長くなりましたが……。
これで私が現在応募中のコンテストは、以下のようになりました。
2024年5月下旬予定
「エブリスタ」超・妄想コンテスト第217回「おなかが空いた」
(3作品応募)
2024年5月下旬予定
「エブリスタ」新星ファンタジーコンテスト第17回「お宝/ダンジョン」
(2作品応募)
2024年5月予定
「カクヨム」カクヨムWeb小説短編賞2023
(中間通過3作品)
2024年6月上旬予定
「エブリスタ」超・妄想コンテスト第218回「お花見」
(3作品応募)
2024年6月中旬予定
「エブリスタ」超・妄想コンテスト第219回「エイプリルフール」
(2作品応募)
2024年6月中旬予定
「エブリスタ」未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン第44回「とんでもホラー」
(1作品応募)
2024年6月予定
「カクヨム」SARF×カクヨム 短編こわ~い話コンテスト
(3作品応募)
2024年7月上旬予定
「エブリスタ」超・妄想コンテスト第220回「引越し」
(1作品応募)
2024年7月中旬予定
「エブリスタ」超・妄想コンテスト第221回「歌う」
(1作品応募)
2024年7月中旬予定
「エブリスタ」新星ファンタジーコンテスト第18回「チートなし異世界転生」
(2作品応募)
2024年7月下旬予定
「エブリスタ」超・妄想コンテスト第222回「のびる」
(1作品応募)
2024年7月予定
「エブリスタ」キラティン×エブリスタ 映像化コンテスト「絶対に秘密だよ」から始まる物語
(5作品応募)
2024年8月頃予定(中間選考)
「カクヨム」第6回ドラゴンノベルス小説コンテスト
(1作品応募)
2024年10月下旬予定(一次選考)
「小説家になろう」第12回ネット小説大賞
(189作品応募)
応募作品数だけ増えたコンテストとしては、「小説家になろう」第12回ネット小説大賞に21作品追加。合計189作品の応募になっています。
応募コンテストそのものの追加は、「エブリスタ」超・妄想コンテスト第222回「のびる」に1作品の応募。
発表で1つ減った分とちょうど相殺する形となり、結果待ちは全部で14コンテストのままです。
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