基本性能


   性能


 《二重能力保有者ダブルホルダー

 日和には及ばないながらも人間としては破格の存在。異能の力を二つ内包するイレギュラー。


 その一つを〝倍加〟。

 自身の肉体に由来する総ての性能を倍々に強化していくことが可能。ただし身体能力においては人間の耐久力の問題から五十倍より先は肉体の自壊を伴う為、普段の状態では五十倍以内での行使に留める。

 各種五感能力に関しても〝倍加〟の対象ではあるが、こちらも上げすぎれば一時的な不全を引き起こす。


 二つ目を〝干渉〟。

 この異能を使用することで人間の眼では捉えられない人外の存在、現象の感知を可能とする。視覚に適用させることでその目視を、手足に適用させることでその存在や現象に対し物理的な接触を行うことが出来る。

 また〝干渉〟の異能を周辺域に広げることによって対象の位階を自身と同格の次元へ強引に引き摺り落とすこと、また逆に自身を対象の格へと引き上げることで同じ土俵へ上げられる。


 〝憑依〟発動状態においてのみこれらの上限を超えた〝倍加〟を使用できる。




   《〝憑依〟》

 人の器に人外たる幸(概念種)を憑かせることで人間としての領域を超えた能力を引き出せる。

 本来の〝憑依〟とは対等な契約ではなく一方的な搾取として概念種が用いる呪法のようなもので、その使用には寿命や何らかの贄を必須とするものだが、幸自身に悪意や害意といった思念が混入していない為、代償を必要としない〝憑依〟を実現させている。

 〝憑依〟はその深度によるが常時人を超えたスペックを発揮できる都合上、上記の〝倍加〟や〝干渉〟も人間の上限に囚われない発動及び維持ができるようになる。

 使用深度に応じてその頭髪はより黒く、より艶を帯び長く伸びていく。これは〝憑依〟し内部に融合した幸の特徴を混じり合うごとに反映されている影響によるもの。




   《『夕陽』》

 最強最後の『陽光の退魔師』たる日向日和から与えられた名にして銘。『暮れに抗う橙の燈火』の意を持つ。

 退魔師から与えられた名というだけであって本来の真名のような出力は出せないが、退魔の神子たる日和の祈りと願いを受けたその名前にはあらゆる魔に対する抵抗力・対抗値が付与されている。真意になぞらえここ一番での意地、最後の一線にて最大限のポテンシャルを発揮させる。

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