国立ユイナーダ学園高等部③〜どうやら僕は名探偵らしいですね【連載版】初等部編

砂月ちゃん

第1話 

皆さんこんにちは!

僕は、ユイナーダ学園高等部風紀委員錬金科のタークです!

そして探偵同好会会長でもある。



僕は今、二つの事件を抱えている。

一つは【文豪王子】こと魔術科のエミール殿下が、何故か『悪役令嬢』だと言う『妙な噂』の出所と噂を流している者の調査だ。



二つ目は、学園内で次々と女性と付き合っては、浮気を繰り返している【ナンパ騎士】の調査だ。



何より許せないのは錬金科の女子で、声を掛けられていないのが、僕だけってどういう事だよ‼︎



べ…別に好みのタイプじゃないし、声を掛けられたって絶対に断るけど、何か腹が立つじゃないか‼︎



そんな事を考えていたら突然新聞部の部長エリーが、かなり興奮しながら事務所にやって来た。



「タークちゃん♪大ニュースだよ♪

そしておめでとう♪」

「大ニュース?おめでとう⁇」



『大ニュース』は、解るけど『おめでとう』って⁇



「タークちゃんが調べていた『【文豪王子】悪役令嬢事件』見事解決だよ♪」



「解決⁇」



「そうだよ♪さっき図書室で、脳筋騎士✖️文豪王子悪役令嬢の直接対決があって、文豪王子悪役令嬢の完全勝利で終わったわ♪」



えっ?解決したの⁇



「じゃ!私これからこの件の、レポート同人誌と号外と【名探偵ターク】を書き上げないといけないから帰るね♪」



えっ、えっ?



「スーズ先輩にまた挿絵頼まなきゃ♪

じゃあ、お疲れ様【名探偵ターク】♪」



「う、うん。お疲れ様……。」



どうやら僕は、名探偵らしい……



【ナンパ騎士】の件が、無事解決したかはまた別の話……



どうしよう?

僕、何にもしてないのに……



このお話はそんな僕が、何故と呼ばれているかというお話しです。

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