第4話
少女が目を開けると、二度目の“見知らぬ天井”があった。
少女は、スッと立ち上がると〈Loop1〉と同じ行動を取り、外に出れないことを確認した。
そして、店舗らしき部屋に来て「奇術師、いるんでしょ」と言った。
「もちろんです」
「外に出られていないじゃない」
「はい」
「嘘つき」
「はい」
「わたしは“ここから出して”と言ったら、あなたは“わかりました”と応えたよね」
「はい」
「だったら、嘘じゃない」
「はい」
「バカにしているの」
「はい」
「ここから出して」
「はい」と奇術師が答え、その手を少女の前にかざした。
すると次の瞬間、少女の姿が消えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます