第17話
かなりの刻が経過した灼熱の沼は
僅かだが物理現象の影響を受けだし
そのものは沼の水からいつしか気化した気体となり始め重さがまるでなかった影響からか
並存する大穴の吸引力により穴の中へと呑み込まれていった。
穴の中を移動しながらそのものには
蒸発し気化したその身に何故か体温を下げるがごとく涼よかな風が吹き始めていた。
17話序章 完
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