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  • 編集済

    とても不思議な心持ちで読み終えました。大筋はリアリズムの小説なのに(と、私は思うのですが)、隆司叔父さんと電話で話すシーンにだけ、ふと幻想譚のような空気が兆すようで。すべてを読み終えてみると、母親の忘れ物を気にし過ぎるクセにも、意味があったように思われて、南国のまぶしい海の風景と家族旅行の団欒が、胸に迫るようでした。こういう話、好きです。ありがとうございました。

    作者からの返信

    的確なコメントをお寄せいただき、ありがとうございます!
    書いていただいた通り、死んだ子は戻らないし残された家族も生き続けるしかないという点では現実的な話なのですが、記憶の不確かさという幻に近い救いを得た一家が、年に一回幻に束の間近付く季節を書いた作品です。
    何か大事なものを忘れている気がして仕方がない母親も、普通忘れないものを忘れるのに皆が忘れた甥を覚えている叔父さんも、それぞれの形で記憶を紡いでいるのだと思います。

  • 長男は家族を見守ってくれていたんですね。家族でいまだに海に来続けている気持ち、分かる気します。

    家族のドライブの様子とか、情景が目に浮かぶようで、すごいと思いました。

    作者からの返信

    最後までお読みいただき、コメントまでありがとうございます!
    不思議な力が働いて最初からいなかったことになってしまった長男ですが、記憶に蓋する前の悲嘆に暮れる家族を霊として見ていたため、未だに一家を気にしている、というような裏設定で書いてみました。
    情景描写も褒めていただいて嬉しいです(^^)