CEROごとに紹介!作品の傾向とオススメ!

 家庭用ゲーム機用ソフトのパッケージに必ず記載されているCEROと呼ばれるレイディングマーク。

 これは、その作品における推奨年齢や注意すべき要素を示しています。


 そして、家庭用ゲーム機のソフトとしてリリースされている乙女ゲームにも、もちろん記載されています。



 今回は、このCEROのレイディングごとに、作品傾向とオススメ作品を紹介していこうと思います!



 まずは、注意喚起をします。

 CEROのレイディングにおいて、Zは18歳以上のみが購入できるように販売規制が掛けられていますが、D以下については販売規制がありません。推奨年齢以下でも購入が可能となっています。


 今回、私はCERO Dまでの作品を紹介します。Dは17歳以上に推奨される作品です。そのため、自分の年齢に合わせて作品を楽しんで頂けたらと思います。


 また、今回は本編のレイディングに合わせて作品を紹介していきます。

 しかし、FDではレイディングが変更される作品が多いです。そのため、本編とFDが出ている作品で、両方プレイしたい方は、それぞれチェックして下さいね。




 まずは、CERO B(12歳以上推奨)から。



「Aは?」と思われた方もいるでしょう。

 個人的な経験になりますが、乙女ゲームのCERO Aは今のところ出会ったことがありません。レイディングの基準について詳細な内容は把握しておりませんが、恐らく作中に恋愛要素がある時点で、B対象になるのではないかなと思っています。

 なので、今回の一番低いランクはBとなります。



 それでは紹介していきましょう。


 CERO Bの作品では、糖度低めで、その代わりに読み応えのあるシナリオが多いように感じています。恋愛シーンではなく、全体的なシナリオに力を入れている作品ですね。

 なので、面白い物語を読みたい、少し恋愛要素のあるシナリオゲームを楽しみたい、といった方が満足できるのではないでしょうか。


 オススメ作品は

『CLOCK ZERO 〜終焉の一秒〜』

『Charade Maniacs』

『Nightshade/百花百狼』

 です。


 どれもシナリオに力を入れた作品となっていて、読み応えがあります。切ない物語が好みなら、『CLOCK ZERO 〜終焉の一秒〜』と『Nightshade/百花百狼』。サスペンスが好みなら、『CharadeManiacs』がオススメです。



 次に、CERO C(15歳以上推奨)の作品。


 このレイディングが乙女ゲームで最も一般的だと思います。恋愛要素だけでなく、暴力や薬物描写等も加わります。このような言い方をすると刺激的に聞こえてしまうかもしれませんが、バトル要素や人外要素と言い換えることも可能です。

 例えば、人間が吸血鬼になるようなシナリオ展開も、CEROとしてはCに分類される可能性が高いですね。アニメや漫画でよく見かける展開が、意外にもCERO Cの要素であることが多いです。

 また、恋愛描写もBに比べると積極的と言いますか、踏み込んだものとなります。


 オススメ作品は

『薄桜鬼』シリーズ

『Collar×Malice』

『剣が君』

『BUSTAFELLOWS』

『NORN9 ノルン+ノネット』

 です。


 乙女ゲームの代表作とも言える『薄桜鬼』シリーズや『剣が君』は和風な世界観で人外要素が盛り込まれた作品。そして、『Collar×Malice』と『BUSTAFELLOWS』は謎が散りばめられたサスペンス。壮大なファンタジーは『NORN9 ノルン+ノネット』。

 どれもシナリオが秀逸なことで評判です。



 最後は、CERO D(17歳以上推奨)作品です。


 ここまで来ると、恋愛描写も暴力描写も、かなりハッキリとした表現で描かれます。残酷描写を主軸にする作品も多々ありますので、苦手な方も出てくるかもしれません。時にはトラウマになるようなシナリオ展開もありますので、このレイディングの作品をプレイする際には、事前に公式サイト等で荒筋や世界観を把握しておくことをお勧めします。

 ただ、その分これまで以上に緻密なシナリオを楽しむことができる点も特徴的です。


 オススメ作品は

『ピオフィオーレの晩鐘』

『ビルシャナ戦姫』

『キューピット・パラサイト』

『オランピアソワレ』

『終遠のヴィルシュ』

 です。


 臨場感の高い戦闘描写が見たいなら『ビルシャナ戦姫』、読んでいるだけで恐怖を覚える残酷描写と圧巻のシナリオが楽しめるのは『終遠のヴィルシュ』ですね。

 また、乙女ゲームらしく恋愛を楽しみたいのならば、『オランピアソワレ』か『キューピット・パラサイト』がオススメです。丁寧かつ繊細な描写で、しっとりとした雰囲気が好みなら『オランピアソワレ』。ポップで楽しく、熱い恋をしたいなら『キューピット・パラサイト』がピッタリです。

 そして、恋愛もバトルもミステリーもホラーも、1作で全部楽しみ尽くしたいという方は、『ピオフィオーレの晩鐘』を手に取ってみてはいかがでしょう。



 CEROのレイディングは、推奨年齢だけでなく、作品の雰囲気や描写を判断する基準にもなり得ます。もちろん、推奨年齢を守ること(強制ではありませんが)も大事です。

 ですが、このように作品選びの基準として見てみると、意外と面白い発見があります。


 今回挙げた作品以外にも面白い作品は沢山ありますが、新たな作品を楽しむきっかけになったら幸いです。

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