ただの独り言

海星

「ざまあ」のさじ加減

 突然ですが、私は異世界恋愛物語が好きです。貴族もの、獣人もの、ファンタジー、うつ展開、何でも読みます。特に好きなのは切ない話です。


 ですが、最近はちょっと食指が動きません。というのも「ざまあ」があまりにも異世界恋愛のジャンルに多いからです。


 別に「ざまあ」が嫌いなわけではないのですが、そのくらいでここまでするか⁈と思うほど後味が悪いものが異世界恋愛ものに多くて、正直タグを見て警戒するようになりました。湊かなえさんのミステリーの後味が悪いのは好きですが。


 ヤンデレというよりもただのサイコパスのシリアルキラーだろうと突っ込みたくなるものも恋愛にされてしまっては、何が恋愛なのかわからなくなりそうです。殺したいほど愛しているとか、愛しているから自分のものにしたくて殺す、もしくは自分たちの邪魔をするものを排除するみたいなものがヤンデレだと思っていたのですが、誰にも共感しない主人公が突然恋に落ちました、と言われても?ばかり浮かんできます。きっとヒーローもヒロインの役に立たなくなったらモブと同じように簡単に排除されるんだろうな、と想像してしまい、空恐ろしくなりました。もはや恋愛どころではありません。

(ただし、そういう作品ばかりではありません。たまたま私がそういう作品に当たったことがあるというだけの話です。誤解はしないでください)


 あと、「ざまあ」だけで恋愛がないものも異世界恋愛ジャンルに入っているので、読んでみないと見分けがつかないのも辛いです。だけど読んだ結果トラウマになりそうなほどのホラー作品に当たるのも辛い……。


 ホラージャンルの「ざまあ」はやり過ぎるということはない気がするので平気です。そもそもとことんまで振り切れているから「ホラー」なのだと思うので。


 ジャンルの分け方は私も書き手なので難しいのは重々承知しています。ですが、異世界恋愛のジャンルにあるものについては、「ざまあ」もいいけど、そのさじ加減を考えて書いてくださると嬉しいなと思う今日この頃です。

 まあ、そのさじ加減も難しいだろうとは思いますが……。


 ※先日、これぞ純愛!というような、とても素敵な異世界恋愛のお話を見つけました。なのに「ざまあ」がないせいなのかあまり読まれていないという……。

 面白いんだけどなあ……と、ここで呟いてみました。久しぶりにレビューを書いてみようかなと思っています。少しでもその作品が多くの方の目に留まるといいな。

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