秘密
原作は東野圭吾。彼の出世作と言われる本を読み終えたのは一昨年あたりだったか。ストーリー性も良く情景も浮かびやすい。さすがと唸らせる話が映画化されてると知り、記憶から消えないうちにとレンタルして自宅で観賞。そこそこ分厚い本なので忠実に再現するとなれば、ロード・オブを遥かに凌ぐ大作になるだろうし、6時間くらいの映画も見てみたい気持ちも無いわけではないが、気になるのはその出来栄えに尽きる。映画ならではの時間枠でまとめる都合上、設定の変更は他の作品同様に見られるものの、原作を大きく損ねなかったので、おおむね適と浄化槽の検査のような判定を与えたい。広末涼子、小林薫の両名が本作でのメインで、見始めた当初は少々違和感を感じてしまったが、これは自ら作り上げたイメージと異なっていたためだろう。ただし、時間の経過と共にこの上なくマッチしてくるので要らぬ心配だったようだ。尚、エンドロールから作者である東野圭吾も本作に登場しているらしい。残念ながら確認には至らず。(1999,日本)
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