第29話 恋したエゾモモンガさん登場


私とエゾモモンガさんは今お見合いパーティ会場にいます。


彼女は早速、男性に取り囲まれています。


 

私に声をかけてきた人がいました。

「初めまして、マウンテンバードです。

クラシックをよく聴きます。あそこにあるピアノで君の為に曲を弾かせてください。好きなクラシックは何ですか?」


 『キザ~、鳥肌が~』


「すみません、私クラシック聞かないです」


 


「君のその太い脚が気に入ったなんてね、はっはは」


その声に振り向くと、

派手な服、派手な頭、オウギタイランチョウという男性が立っていました。


 私は無言でその場を去り、

しばらく壁を背にして立っていました。


 


「こっ、こんばんは」


壁に擬態していたナナフシさんでした。


「友達に誘われて来たんだけどどうしていいか~」

と話しかけられたら、時間がきてパーティは終了しました。


 


眼を輝かせてエゾモモンガさんが走ってきました。


「すてきな人に出会えたの、これから食事に行くの、猫野ねこのちゃんありがとう」


大人の男性ホエジカさんらしいです。



 嬉しい度100%  念願の恋をしたんですね


 


 


 


 


 


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