『G』

 真夜中に、嫌〜な気配がしてふと見たら戦慄すべき対象、あの『G』がいた! 


 急いでハエたたきを持って来て『G』に狙いを定めた…が


 『G』は、無心に何かを食べていた。


 …こいつも、『あ〜、これ、チョーおいしいな♬』…とか思いながら食べてるのかな?…と思ったら、殺せなくなった。


 「ふっ、今回だけは見逃してやるが、今度遭った時は、只じゃおかない、ゼッ」…と言って、人差し指の銃で撃つマネをした。


 その後、暫くして、腕に痒みを感じたので目をやると、蚊が私の血を、美味しそうに吸っていた。


 私は躊躇なくほふった。

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