能ある鷹

 『能ある鷹は爪を隠す』…という格言がある。


 北米アラスカ州ヘインズにきょかまえる『スペールナ』は、まさしく、そんな鷹だった。


 彼はにこやかに獲物に近付き、獲物が気を許したと同時に、素早く捕食した。


 …しかし、その方法が一度でもバレたら、獲物は警戒してしまう。


 彼は、ひたすら好機を待った。


 その翌日、彼は冷たいむくろになっていた。


 小鳥たちは、彼の死を悼み、悲しくさえずったという…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る