6話 洞窟探検しに行こう!

「ふぁ〜〜」


 朝か…さてと今日も魔物退治に行くとしよう。せっかく中級魔法を覚えたからつかはないと損だしな。

 中級魔法を使えるのは水魔法と土魔法、そして生活魔法だ。大きいのは生活魔法かな?

 異空間収納ストレージで魔力消費なしで使えるのは強いな。時は流れてるから食べ物は腐るだろうが、まあ魔力消費なしでも強いのだ。

 魔力も2万近く、減ってたしな。

 収納箱アイテムボックスだと常時魔力が減り続けるので非常に使い勝手の悪い魔法だ。

 そのほかには一応前にも話した洗浄クリーイングもあるが使うことは今はなさそうなので割愛する。

 水魔法はブリザードや氷槍アイスクル・ランスなどがある。ブリザードは名前の通りだ。氷槍アイスクル・ランスも名前の通りだ。


 土魔法は無重力や原子変化がある。無重力は文字通りではなく。物を浮かしたり、鍵付きの扉を開けたりできる。原子変化は原子の並び替えで、合金を作ったり炭素でダイヤが作れたりする。いざとなれば空気中の二酸化炭素で酸素とダイヤを作ることもできる。


 聖級だと空気から木を作ったり石を作ったりもできる原子変換が使える。つまり鉄や銀から金が作れるのだ。貨幣に関しては魔力抵抗がバリくそ強いので魔法は受け付けないらしい。

 今は灰でダイヤが作れるのでダイヤの剣を作ってもいいが目立ちすぎなので作っても1人の時しか使わないだろう。魔力付与とかもやってみたい物だ。魔剣が作れるのだ。夢でしかない。付与の関しては強化魔法の分類だ。


 強化魔法では例えば属性付与や硬質化、鋭利化などがある。特に俺が気になるのは時の属性付与だ。残念ながら時魔法などはないが属性付与だと聖級で時の属性付与ができる。


 おっとそろそろ行くか…。


「行ってきます」

「いってらっしゃい」


 さてこの前の洞窟まで行くか。

 道中は最下位種のゴブリンやスライムしかいないので割愛する。
















 ついたな。あれ?なんか足跡があるぞ。大きいのと小さいのだ。しかも小さいのは2人ぐらいか?まあおそらく小さいものの一つは昨日の俺がつけたが大人と子供がいるってことだな。


 大きさ的に大人は多分大柄で、子供は俺と同じ年齢だろう。しかし森に入っていくのはバルクリ村には俺しかいない。狩人もいるがその人たちはこんなところには来ないのだ。魔物が出る森ではなく出ない森があるのでそっちに行っている。


 だったら誰なのだろう?旅人か?しかし旅人は見ていない。それに大人と子供はおかしいのではないか?15歳とかならまだしも俺の年齢ぐらいだから7歳だぞ?


 どう考えてもおかしい。まあここで考えてても仕方がない。先に行くか。

 魔物は倒されているな。しかしゴブリンとスライムだけで上位種はいないようだな。

 それに何匹も出てくることもない。ずっと2対1だ。

 二匹同時に相手していないのが不安だがまあ行くとしよう。


「きゃああ!」


 叫び声!おそらく声的に子供の方で女の子だな。この先にいるな。急ぐとしよう。


「ぐああああ!」


 今度は大人の方だ。大柄の男性のようだ。大柄の男性と少女?どうゆうこと?

 って!まずい。男性はやられたかもしれない。急がないと!


《身体強化》


 間に合え!


「大丈夫ですか!」


 現場に着くとゴブリンが3体いてそのうち一体は倒れている。

 男性の方は…顔色が悪い。足の腱も切れているだろう。

 少女の方は特に怪我はなさそうだ。


「ああ、なんとかな」

「あなたは一体?」

「そんなことはあと!まずはゴブリンを片付けましょう」

「ああ、坊主の言う通りだぜ。しかし残りは任していいか?こんなところにボブゴブリンがいるとは思わなくよ。油断してしまった」


 え?ボブゴブリンが2体か。いけるはず。


「大丈夫です。任してください」

「すまねえ」


《身体強化》


 魔法を重ねがけして!


水氷大魔散弾アイスクルショット


 これは氷槍アイスクル・ランスの分散版だ。広範囲にダメージが出るがその代わり威力が落ちる。2体とも致命傷にはならなかったみたいだ。

 だが怯んだのでその隙に!


「はぁぁぁ!」


 一体目!そして、


「もう一丁!」


 これでどうだ?大丈夫そうだな。


「終わりました」

「坊主強いんだな…」

「いえいえそんなことないですよ」

「強かった!」

「それよりお名前は?」

「ああ、遅れてすまないな。わしの名前はエルドール・ヴァン・スカーレット。よろしくな」

「ん?!」


 ヴァン…?スカーレット…?公爵家ってこと?なぜここに?


「私はソフィア・ヴァン・スカーレットよ!よろしくね!」

「どういうこと?」

「ああ、それは今から説明しよう。なあ坊主回復魔法とか使えたりせんか?」

「一応使えますよ」

「そうか…なら足を少しやられてな。回復してくれ」

「いいですよ」


《ヒーリング》


 この魔法は治癒魔法の初級だ。まあ効果は転生者ボーナスで高くできるので、魔力を多く込めた。


「治った?!」

「ヒーリングってこんな傷治りましたっけ?」

「ああ、なんか魔力を込めるとこうなったよ」

「信じられない…」

「坊主お前異世界人か?」


 やっべ。どうしようかな。とはいえデメリットがあるかないかと聞かれたらデメリットはないので正直に言おう。それに公爵家に嘘なんてついたら。御三家の公爵家だから嘘だとバレたら打首になるかもしれないのに嘘なんてつかるかって言う話だ。


「ええ、そうですよ」

「そうなのか?!」

「ステータスってどれくらいなの?!」


 ステータスは人に見せられないよな。神の代理人は絶対に見せてはいけない類だと思う。どうすればいいのか…。


「こら、ステータスは人に見せる物ではない。気軽に言ってはいけない」

「はい…」


 よかった。俺としてもこの人たちが本当に公爵家かがわからないのでどうしようか?いや、公爵家と詐称する意味がないな。公爵家を詐称するなど打首ものである。そんなことをするメリットがあるのか?

 というより、それならなんでこんな所にいるんだ?


「どうしてこんなところにいるんですか?」

「ああ、実は…


 なんでも話によるとやはり公爵家だから護衛がいたらしい。馬車に乗って帰る途中に魔物の襲来に遭い、馬車が壊され、護衛に守ってもらい、歩きで行ったら洞窟があったため中を見て安全だと思い、もっと奥に進むことにしたらしい。


「そうでしたか。それは災難でしたね。よかったら村に来てください。バルクリ村っていいます」

「ほんとうですか!ありがとうございます」

「ほんと!よかったぁ…」


 そうして戻ることにした。道中やはり最下位種であるゴブリンとスライムにあったがなんの問題もなく、無事にバルクリ村に帰ることができた。


「とりあえず僕の家に案内しますよ」

「本当ですか、ありがとうございます」


 そうして自宅に着いた。







最終ステータス


名前:ボラン

種族:人族

性別:男性

年齢:7歳

Lv:57《次のLvまで53》

体力:180,000/180,000

魔力:250,000/250,000

ランク:なし

称号:バルクリ村の少年 異世界からの転生者

   神の代理人

武術:剣術 上級Lv:13

魔法: 火魔法 初級Lv:5

   水魔法 中級Lv:9

   風魔法 初級Lv:1

   土魔法 中級Lv:15

   雷魔法 初級Lv:5

   治癒魔法 初級Lv:3

   毒呪魔法 初級Lv:1

   解毒魔法 初級Lv:1

   結界魔法 初級Lv:1

   召喚魔法 無級Lv:1

   防御魔法 初級Lv:1

   生活魔法 中級Lv:25

   強化魔法 中級Lv:1

   無属性魔法 初級Lv:2

スキル:大賢者Lv:1

    創造Lv:1

    破壊 Lv:1

    変質者Lv:1

    初見殺しLv:1

    未来予知Lv:1

    正解者Lv:1

    速再生Lv:1

スキルポイント:155

加護: 創造神の加護 Lv:10

   武神の加護 Lv:10

   魔法神の加護 Lv:10

   智恵神の加護 Lv:10

   商売神の加護 Lv:10

   生死神の加護 Lv:10

   自然神の加護 Lv:10

   技能神の加護 Lv:10

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