あの人が教えてくれたことを私は感情と呼ぶことにした


まちか 様作

【短編・SF・エブリスタ】


とても面白い作品だと思う。

【物語は】

爆発事故に巻き込まれ、記憶喪失なったある女性が病院で治療をうけ、そこで出逢った受付の男性に恋をするところから、いろんな事実が分かってくというものである。


【作品を読んで考えたこと】

自分は”イヴの時間”という近未来の物語がとても好きである。その物語の中では、家庭用アンドロイドが居て当たり前の世界。その中で、ドリ系というアンドロイド依存症というのが社会問題になって居て、アンドロイド反対派が過激な行動を起こしている一面も見受けられる世界。その物語には、”イヴの時間”というある喫茶店があり、そこでは『人間とアンドロイドを区別しません』という特殊なルールが適用されていた。そこを舞台とした物語である。


その物語のなかでは、アンドロイドと人間を見分ける方法が頭にあるリングのみ。なので、その特殊なルールが適用されているお店の中ではアンドロイドがリングを外すために見分けがつかなくなる。すると、知らず知らずにアンドロイド同士が恋に落ちるという現象も起きてしまう。


【この作品を読んで思ったこと】

人とロボットの違いは”感情”なのかもしれない。もし、ロボットに人間同様の感情があったなら、見た目を同じくしたアンドロイドは人間と恋に落ちることもあるだろうし、ロボット同士が恋に落ちることもあるだろう。

この物語は、その可能性を示しているものだと感じた。


人には感情がある。

それは必要だから備わっている。

それは共存するため、協力し合う為なのではないかと常々思っている。


この物語からは、人間とロボットとはそんなに変わるものではないのかも知れないということを思ったり、人間以外が感情を持つ危険性について考えさせれらた。とても深い作品であると感じました。

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