サイゴヒーロー ~魔を狩る人~ 古蘭佐 様作

サイゴヒーロー ~魔を狩る人、ゲスい天才美少女ヒロインと無口イケメンダークヒーロー、実二人ともオタク、世紀末的な時代で、魔族やら異星人やらゾンビやら怪獣やらから、世界を救う物語~


【あらすじ引用】

空高く聳え立つ崖の上に、怪物の死体がいっぱい。隣に二人の男が立って、崖の下を俯瞰する。

「この下は上海、いや、いまはネオシャンハイか。懐かしいな。夢、久しぶりの故郷だ。うれしいか?」

「別に」

「何言ってんだ? お姉さんと会えるかもしれないぞ?」

「死んだかも」

「いやいや。俺を信じろ。絶対生きているって。だがしかし、姉探しの前に、ちゃんと任務を果たせよ」

「魔界の穴か」

「そう、あれを封印しなければ、生き残った人々も危なくなる。人類滅亡かもしれんぞ」


疫病、災害、戦争、人類は大きな災厄を乗り越え、やっと一時の平穏を手に入れた。

災後新元4年9月、猟魔人の諸葛夢は、新元学園で、天才美少女と呼ばれる司馬アンジェリナと出会う。

この出会いは、人類にとって、世界にとって、特別な意味を持つことは、二人は知る由もなかった。

魔族、怪物、異星人、巨大ロボット、バイオテクノロジ、新しい危機が、どんどん人類に迫ってくる。二人は仲間と一緒に、強大な敵に立ち向かう。時にたわむれ、時にシリアス。


【感想】第六十三話 『それぞれの決意』

前回は57話『三秒間の作戦会議』を拝読。今回は、63話(三章にラストページ)。

候補は沢山あったのだけれど、一番気になったこちらをチョイス。章の終わり方にとても興味を持ったので。


相変わらず、キレッキレのやり取りが素晴らしい。「3分でこの校舎」のくだりに吹きました。笑いのセンスが好きです。いろいろと、面白い部分がある。『いきなり魔法少女の』の部分も面白い。登場人物が、なにを見て影響を受けたのかが分かりやすく、思わず笑ってしまう。


前回の部分も踏まえ、日常の部分と戦闘シーンのバランスが取れている物語だと感じる。全体にコミカルであり、スピード感がある。リズムやテンポの良い作品であるという事だ。その為、読んでいて飽きない。

話しのネタ(例え)に使われているものも分かりやすく、どんな話をしているのかとても分かりやすい。

ここで一つの話が終わると同時に、不穏な空気。新しい仕事内容とは一体どんなものなのか。続きがとても気になる結びである。

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