ドーナツ穴から虫食い穴を通って(略)黄札 様作
ドーナツ穴から虫食い穴を通って魔人はやってくる
【あらすじ引用】
かつて鳥の王国という王国があった。
王国の周りは六つの国に取り囲まれ、常に戦争状態にあった。
外交で他国に来ていたディアナ王女一行の前に立ちふさがったのは時間の壁。
国へ戻れなくなった王女達は盗賊に襲われ、従者のユゼフは王女だけ連れて逃げることに。
同時に壁の向こうでクーデターが勃発し……
やがて王女は魔物にさらわれてしまう。
成り行きで同行することになった元貴族だが、今は浮浪者のおじさんと共にユゼフは王女を助けに行く。
チェンジ・ザ・ワールド。
世界を変えたい! 若者達の強い想いが国を変えていく。虐げられていた亜人種が国を取り戻すために立ち上がる物語。
【感想】10話 百姓だったけど、王になるね
この物語は、上部にあらすじがついているので、何処から読んでもついて行けるのではないかと感じた。恐らく、次の更新時に前回どうだったかな、となる読者への配慮もあるのだろう。
この場面に出てくる二人の間には、不思議な空気を感じる。それは例えるなら”言葉を交わさなくても”分かるという”暗黙の了解”に近い空気。(適切な言葉が浮かばない)
軽い感じの小タイトルであったが、中身が重すぎてギャップに驚く。これは、彼の性格を表した結果なのだろうか面白いなと思った。しかも、この部分はどうやら物語においてとても重要な部分のようだ。ターニングポイントと言っても過言ではないのではなかろうか。
心情の流れ方も綺麗である。綺麗というのは表現もそうであるが、グラデーションのように描写が少しずつ変化していく部分が素敵だなと感じた。説明が難しいが”情景描写”から”情景+心情”へ。そこから”心情描写”へと段々と移行していくスタイル。特に、”遠くで教会”(ネタバレしないように頭5文字のみ引用)からのくだりはとても好きである。人物描写においては特に、表情描写が細かく描かれているので、言葉(会話)にしなくても感情が伝わってくる。全体的にとても丁寧に描かれているのが印象的である。
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