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売れるとか売れないとかもう仕方がなかった。私1人だけではどうしようもない。文章を読もう、本を買おうと思う人は私が思うよりずっと少ない。

だが、その少数派にも伝わらない文章を書き続けるばかりで何が作品だと言うんだ。


結局のところ才能がなんだ、私はもともと何ももっていない。

だからもういいじゃないか。これまでの孤独とこれからの未来がどうなったっていいって思えるぐらい美しいものをつくりたかっただけだ。


これまでの文章であなたが生きたいとか、死にたくない、こんな人になりたくない、と思えたなら。いや、別にそれはどうでもよくなってきた。


これまでもたくさんの人が亡くなってきたよ。僕も死にたいと思ってきたし、でも亡くなって欲しくなかった人も間違いなく存在していた。


彼ら彼女らが生きていたことが僕にとって励ましになればよかったんだが、僕は自分のことばかりでそんな風には生きられなかったよ。だから、こんな文章を書くのはもうやめよう。


これからはこれからの話をしよう。

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