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桜の木に緑色が目立つようになった。
あの美しさは儚さが伴って生まれるのかもしれない。人の死もそうだと、彼は言っていた。
私には、生きていることとか、死んでいることとか、答えが出せなくなっていた。
何をしても興味が湧かず、
ただ夢を貪るだけの漠のような肉塊になっている。
自慰行為をしてもこの気持ちが収まることはなかった。
風俗に行く金もないのに、やれることは創作だけだった。
今度はどこか別の土地で絵を描こうと思った。
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