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絵はまだ描き終わらない。
外は静かで心地が良かった。
時計の長針は3と4の間を指していた。
ゴッホのことを考えていた。
彼には弟がいて、生活を助けてくれていたらしい。
私には、人と自分を比べる癖がついている。
昔の偉人に対しても嫉妬をする私は本当に救いようの無いバカだと思う。
私の周りには誰もいない。
ゴッホのことを考えていると、
ゴーギャンのことを考えつく。
彼もまた亡くなってから評価された人物だった。タヒチに行ってみたいと思ったものだが、私には金がなく、パスポートもない。
現在のタヒチと、昔のタヒチでは全く別物だと言うことは推察できる。
苦しみの中にしか生み出せないものが確かにあったのだろう。
当時の無名なまま終わった画家は何を考えながら生涯を終えたのだろう。
私もこのまま何も残さずに消えて無くなるのだろう。
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