独り行く

銀孤

独り行く

 歩を進める

 世界が変わる

 歩を進める

 アイツが追い抜ける

 歩を進める

 風が頬を撫でる

 歩を進める

 アイツは私を馬鹿にする

 

 それでは遅い

 もっと早く行け

 そっちの方が正しいと


 歩を進める

 私はアイツに言い返す


 遅くて何が悪い

 ええじゃないか

 遅かれ早かれ

 幸せは必ず訪れるもんだと

 時なんてどうでもいいじゃないかと


 だから私のままで

 私のペースで

 歩を進める

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