プロローグ:新たな異世界
Side 緋田 キンジ
あの戦いから一ヶ月後。
新たなゲートが出現。
ゲートが現れた場所は大阪日本橋
よくも悪くもオタク街と言う認識で間違いない。
現在は大部隊と一緒に街ごと封鎖されている。
上の連中から突撃野郎的な何かに思われてるのか俺達に招集が掛かり、新たに出現したゲートの調査任務が行われた。
まだどう言う世界かの全容はまだ理解しきれてないが、早速戦闘が勃発しているらしい。
俺達、第13偵察隊は仲間を連れて新たな異世界へと飛び込んだ。
☆
俺達の装備は最初からオーバーホール済みのアインブラッドタイプである。
キョウスケやリオ、パンサー達も同じ装備だ。
今回はヴァネッサもついて来ている。
パメラが操縦するトレーラーもろとも前線に突っ込み、荒廃した都市部で戦闘をおっぱじめる。
相手は何か古臭い感じのヤラレメカと言ったところか。
それに日の丸のエンブレムと謎のエンブレム。
装甲車を4足歩行にしたような大型のパワードスーツだ。
人類の天敵、ゼレーナと戦っている2048年の日本軍を思い出すがパワードスーツの技術体系が違いすぎるように感じた。
『馬鹿な!? あの日本軍のパワーローダーの性能は一体!?』
『数は此方が上だ!! 物量で圧倒しろ!!』
更に数だけは多い。
倒しても倒してもうじゃうじゃと湧いてくる。
いや、それよりもあいつら日本軍とか言ってたぞ。
それに日の丸のエンブレム。
まさかこいつらの正体は――
『まさかまた並行世界の日本に来ちゃったの!?』
二度目の並行世界の日本。
こんな偶然ありえるだろうか?
などと思いながら倒していく。
『ダメだ逃げろ!!』
『逃げるな!! 逃げたら銃殺刑にするぞ!!』
『だったらお前が戦え!!』
『ギャアアア!! 死にたくねえ!!』
『お母さーん!?』
どっちが悪役なんだか分からない相手側の悲鳴。
次々とパワーローダーが鉄の棺桶と化していく。
『てかまだ来るのかよ!?』
キョウスケが呆れたように言う。
増援である。
『ええい日本軍の役立たずどもが!!』
『偉大なるアジア連の面汚しが』
アジア連の面汚し?
少しばかりアッと思った。
そして同時に理解した。
『もしかしてここの日本って――』
キョウスケも同じことを考えたようだ。
『ああ。アジア連と呼ばれる勢力に支配されてるんだろうぜ、きっと』
念のため同じ考えか確認するように言う。
『なに? リアル境〇戦機?』
『どちらかと言うと政治的にヤバイ要素が強いコードギア〇なんじゃないのか?』
などと言い合いながら日本軍よりも大分マシなデザインなアジア連のパワーローダーを見る。
性能もマシだが、幾多のマジックメイルやパワーローダーと戦ってきた身だ。
多少の腕で性能差を補える段階は通り越している。
他の味方もそんな感じでスグにワンサイドゲームと化した。
『なんだこいつら!?』
『違う世界とは言え、本当に日本軍なのか!?』
『あ、アジア連に栄光あれ!!』
『何故だ!? 我々アジア連は選ばれた民族のはず――』
などと狼狽していた。
何か最後辺りにヤバイ事を言っている奴がいたな。
『なんかこの人達、昔のリビルドアーミーか帝国の連中みたい』
と、リオが言いながら次々と撃墜スコアを稼いでいく。
確かにリオが言うようにそんな感じするよね。
とか言いつつ2体、3体、纏めて撃ち抜いたりと神業まで披露している辺り流石だ。
『全然歯応えないな~ちゃんと訓練してる?』
などと言いながらパンサーはリオと競い合うように敵を灰にして言っている。
そんな感じで戦っていると――
『こちらディメンションクロス!! 双方ただちに戦闘を停止しなさい!!』
顔や二の腕、腹部周辺に太ももなどが露出したSF的なオレンジ色のパワードスーツを身に纏った長い白髪、白肌の美少女が空を飛んで現れた。
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