下衆タルト 豊田 蠢陽
「罵詈雑言を胸に、下衆共に喰れてやる」
私は嫌悪した。
とてもとても嫌悪した。
これ程まで気持ち悪いと感じたのはいつ以来だろうか。
絶叫したかった。
でもしなかった、分からなかった。
気持ち悪さに気が付いても何故か動けずにいた。
今思い返すだけでも息が苦しくなる。
思い返したくても、出したくもないが
嫌悪が息を吹き返してしまった。
今こそ絶叫する時だ。
絶叫と共に産まれる憎悪を歓迎しよう。
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