Harry Stack Sullivan "The interpersonal theory of psychiatry"
引きこもり生活後に大学をなんとか卒業し、日本にいるのが辛くなった僕がサンフランシスコに渡って手にして購入した20世紀はじめの精神医学者Harry Stack Sullivanの著書。
かつて自らも精神分裂病患者(当時)として閉鎖病棟にいたというスキャンダル(僕はそうは思わないが)を持つHarry Stack Sullivanの手による、この本をを読みながら、僕はミカという女性自衛官を主人公のひとりとしたSFを書き始めたのだった。結局、その時の長い文章は散逸してしまったのだけれど、今は自衛高等ミサイル科学校(ミカ校)のストーリーを書いているのだから、ある程度、連続性はあるのだろう。
サンフランシスコの中華街に潜み、アイリッシュのカトリックの母が息子の自慰行為を予防するための両手をしばり、子を精神分裂病(当時)に導くというモチーフ、安全保障感の欠如という概念を英語で日々読むことで、僕は心の平安をなんとか保っていたのだった。
精神医学の理論書というよりは、病者に希望を与える名著。
Harry Stack Sullivan氏は晩生自殺してしまうのだが、それまで、少なからぬ人に生の希望をもたらしてくれている。
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