番外編
閑話休題(読まなくてもいいですが良ければ見てくれ!)
閑話休題と称して、作者の思い付きに付き合ってもらう。
2022年4月8日
観察対象:地味子(
観察者:
注意:本内容は鈴木家長男である鈴木翔が保管する重要機密である。これを開いた者は一生、彼女が出来なくなる呪いをかける(大嘘)。
昨日の昼休み。
唐突に始まった僕と彼女の
しかし、結局のところ、昨日は特に何もなく1日が過ぎていった。
掃除の当番が終わり、外で待っていたはずの地味はいつの間にか消えていて、交換したラインには――
『急用ができたので先に帰ってください』
――の一件が入っていた。
そう、そこで家に帰った後の僕は思い立ったわけだ。
僕の初彼女、地味静香とは一体何者なのか?
ノリと勢いでここまで来てしまったが僕たち二人は普通、踏みしめて登っていくような階段を登ってはいない。
可愛さはさることながら、全国の地味だけど可愛い女の子好きの紳士諸君は分かる通り外見の美しさで言えばクラスの美少女ランキングTOP3には入る(偏見)。
しかし、それは分かっていても本性は分からない。
だからこそ、ここに彼女の特徴などを記そうと思う。
午前8時。
「……」
若干嫌そうな顔を見せる彼女。そんなひょうじょうがチラリと見えて、少しだけ気が引ける。
すまん、地味。僕の友達は凄くうるさいんだ。
もうちょっとの辛抱だからな。
と心の中で宥めていると、一息。
「——っくしゅん!」
くしゃみが一発、男の僕からは考えられないような高い声でふにゃけた音が小さく響く。
これはなんだ、小動物のもぐもぐ動画でも見させられているのか――とさえ思う姿が僕の純真無垢な瞳を突き抜け、脳裏に突き刺さる。
「……ずびー」
じゅるじゅると鼻水が垂れ――ってやべぇ、可愛い。
まじでペットみたいだ。可愛い。
隣でやれ曲調が~~歌詞が~~とほざいている楓の数倍は可愛く見える。能ある鷹は爪隠すとはこのことだろう。
「いやぁ、可愛いよね!」
「「!?」」
「っ~~!?」
「ど、どうした……急に可愛いって……?」
「も、もしかして……私ってかわいい!?」
嬉しそうに笑みを浮かべる楓、そして驚き一歩退いた出流。
しかし、彼らは二の次で——後ろに見える地味がとにかく可愛いいんだよなぁ……。
次回、その2「帰宅で—とといじめ」
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