~トゥウィンクル ボルカノソードメッセンジャー クロニクル 輝煌めきの炎螺剛 煉翁伝 夢追い火山伏の ワイルドトラジェクトリー ~
┃┼オープニング┼┃──〖現実〗においての予知夢の現実と、そのなかにある【現実】の予知夢──┃
~トゥウィンクル ボルカノソードメッセンジャー クロニクル 輝煌めきの炎螺剛 煉翁伝 夢追い火山伏の ワイルドトラジェクトリー ~
冬咲花堂
❂ 第0章「幼友達との、哀しき,別れ……」。
┃┼オープニング┼┃──〖現実〗においての予知夢の現実と、そのなかにある【現実】の予知夢──┃
「球根かよここ! 」
<ダイタイオマエハ一体、何者ナノダ…………>
「なにものって!? 俺は泣く子も更に泣きわめく!! 蛮勇のなかの蛮勇! て」
<ソウカ。オマエハ静謐二生キトシ生ケルモノノ先導者トシテ、ソノ身ヲワタシニ委ネナイ者カ>
「な、な、何をいきなりいってんだ!! さっぱり訳がわかんねえよ!!」
<オマエハソノ『
さっそくだが主人公。いつものようにガーガー喚き散らしては辺りをキョロキョロ見回す「騒ぐ」が止まらない。いつものように落ち着かなく青ざめた表情を浮かべている具合だ。
「透明な青白い空間だ。でも先はなぜか見通すことが出来ないぞ、何かモヤでもかかっているようにも見えるけど」
異空間ともいえるのか。想像が現実に追いつかない。ってな場所に童は放り投げられた。なので、なんとか柔軟~~に彼は気張ろうとする。頭がおかしくならなくアホになる程度で……〔そもそも何かorすべてが、おかしい?! 〕
「何だよこの空間! とっくりみたいな形状した変な有り得ねえの!!『神聖な青』っていう色彩が辺り一面にそれはそれは広がってるけど、そのとっくりの下部分にあたる形半透明だし、床がホールみたいになってるにもかかわらず凹んでるから、会議とかしようにも不安定過ぎて、怪しい『不安亭』でするってことだほー? 」
<オマエコソ何ヲ言ッテイルノダ!? 褒メテイルノカ、自分ノ〘アホ〙ヲ、コッチニモアテガッテイルノカ>
「そこでもう俺浮いちゃってるしぃあほー?!、だし〜〜!! 変な会議何かゴメンだあふオ、ゴオオオオオオォォォゥゥウウウゥゥゥゥウウゥルゥゥゥゥゥルウウゥゥウウウウォォオオオ、ォ、オ、オ~~シャン?! 」
〔そこで三連発の自
<オマエハ、コノワタシノ
問いかけてくる。謎の主の声は童へと重々しく。
しかしながら当の彼本人の身体はどうだろう。釣鉢状のホールの端っこ側でそれはフワッと浮いちゃってしまっているし。この謎の声も、それはこれで「ジュワッ」と漂っちゃってしまっているし。それでこれは、あれで。どんな所だってさえも、
不明朗極まりない境地のなかでは粛々と正座なんか、してられっこ、ないよ! ……。
〔浮いちゃってて正座してるのだから、凄いよな〜〜。私も、出来ることなら!! そういう自分は、この物語のなかでは。ありのままに〘変〙になってはいきま、せん、クック……モウッ。ダサイ、ワ·タ·シ·ハ『冬咲花モネミ』デス………くさっ 〕
「上を見上げたら、丸く広がっている円錐型の
童は見上げた、
「その先は、更なる〖天〗へいき着くか。あまりにも透き通ってて判断はつきそうもないな〜」
いっそのことさ、楽しんできて~~!
この、謎の声の主は、どこでどのように存在しているのでショーーカ?!
そう思った彼は、辺り一面を探ってみることにする。
《この声の発生場所はどこから聞こえるのか、わっからないからねい。球根、もといとっくりの形をした「フワッと」俺が宙に浮いている場所の真向かいへと、適当〘バカ〙りに、妄想の釣り竿を放つことと、しよっかねい》
今度は適当にボケ〜〜ッと考えながら〔主人公変化多いよね 〕彼は頬ずえをつく。
童お手製〘……誰にも。見えない…… 〙を謳い文句にする「
すると
彼は悟った。
「声が聞こえる場所はというと。この空間全体にそれはそれは偉く威張らず、厳かに佇むような体裁で、聞こえるんだ……な!!」
急に閃く。そう思えたから。
だが童は仮にも「一緒ニナルゾヨ」とも解釈できる『謎の声の主』の一つ一つの言葉を受けつけ、ながら次。
身体に「
<ワタシノ声ヲ退カセル勢イモソノママ、半透明ナコノ青ノホール、トイウ名ノ? ベーゴマ台ノ、上デエッ?! ッテ、厳カッテ言ッテルクセ二ヤッテルコト言ワセテルコト、メッチャ失礼ダナ、オマエ! >
「いっただろう、俺は蛮勇のなかの蛮勇! だからこんなことも、許されちゃうのだあァうげエエェ! 」
童は『青い頭』を、身体ごとヘッドスピンのように廻していたはいいものの、
〔いいの? いいの?! それ…… 〕
<スカサズアホノ塊。サスガノアホ丸出シ天然男児、ダ、ナ。自分気ヅクノメッチャ遅イケド、身体ヲヨジリ恥ズカシナガラモ、ウジウジト
「仕方がないだろう! 向う見ずな生き方をしてきた俺にとってこの状況は。裁判所内で暴れちゃって、その場で禿げ頭から無限に伸びる「ドレットヘアー」刑を言い渡され」
童は謎の声の主に、真正直に意味不明な〘論説〙を訴える……
「その後牢獄内で、同じ囚人の中でもまさにドンな・禿げな。一年前に『ドレットヘアーの勇者・自称』の『
<……ワタシ、ソノ自称・勇者ニオメニカカッタコト、アルカモ??>
〔どんな展開なのだよ?! これ…… 〕
「毎日毎日、髪の毛を1本ずつむしりとられる。そんな、かわいがられちゃってるような状況なんだ、からああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」
<セメテ。自分ノミットモナイ〘変ナ〙行動カラ来タルデアロウ〘ンヘナ〙リアクションハ、コノ物語ヲ読ンデイル読者様ニハ、悟ラレマイトシテ…… >
童の次なる一手『いろんな意味』で。涙目になってる顔面の前、両手の甲を並べてくっつけ捻りつつ、上に持っていき必死に〘バンザーーイ! 〙
酔いに打ち勝つことも併せ、それをするしか彼にはもう為す術はなかった〔何なんだろうね、主人公とこの筆者 〕
とはいいつつ。
いったい謎の声の主からどう対処すれば、この意味わからん状況下のなかで俺を解放してくれるのだろうか、と、
彼はいったん自身を落ち着けてから『謎の声の主』へ耳を傾け、渋々考え込むかーと決めた。しかし。
<オマエハ、窮地ニ落トサレル『道』モアル、ソノ豪奢ナ装束モ。ドンナ人間ナノカ、今度コソ拝見シテミルゾヨ>
「今は俺のターンよ!? この場所脱出計画考え中の順番だったのにッッ! 今度は何をっ、てっ。何だ!!『ボヤッとした幻影』を写すかのように、ホールの真ん中で俺が透影されてるのがみえるぞ。暗い林の中を何か焚きつけられてるようにもみえるけど、……どんな状況何だ?」
~【~
【ザ、ザ、ザザッ……。タンッ!!、バサッッ! ザザ、ザ……】
【なんだ、薄気味悪い変態な格好をしたコイツら。ま、いいだろう。お前らのそのへなちょこな『飛び技』を、俺の身なりも交え紹介しながら、かわそうじゃないか〜〜!!】
<フムフム、戦ッテオルノカ、ソノ『童』。オマエトイッタラ、見ルカラニモウソリァア>
【まず俺の一番の特徴をあげるとすれば……。あ〜らよっとっとーお!
<マズ。特出スベキハ、何ゾヨ?>
【俺がこしらえている衣服は!!『
<ホウホウ。ソレデソレデ? 是ニモ子供ラシク……>
【その上に羽織りし(お寺のリアルの住職さんが着る
<……ンンッッッ?!>
【結袈裟に付属す『白銀』の、まあるい・フワフワ、マリモみたいなモンをば……『
<ン?! ワラ、童……… >
【……まだまだあ! ……ぁぁああぁあああいぃぃい
<……等テイウナルソノ姿。疑イナク、紛レモナク>
【『ん何か変な』俺。である、
~】~
<オマ、ヤッパリ〘変〙ダ、ナ >
「わかってるわ! そんなんもう! こちとらなあ、変へんヘンヘンヘン、んへぇっ! もう何度も幾度も言われ続けてねい、
〔拭うとかゲロとか……ありえんよ。嘔吐は、特に!〕
<オマエノ際ドイ人格ナド、コトサラ重要ナソレデハナイゾヨ。ドウスル? ソノ身ヲワタシ二託スノカ・ソウデハナイノカ。ユク先ヲ混沌ニモ変エラレルガ、泰平ニモ出来ルノゾヨ>
「待てって!! 俺の自己紹介は終わっただろう! 今度はあんたの番だ」〔この場所脱出計画は?!〕
<……コタエナサレヨ……>
謎の声の主は途端に厳格な問いで突きつけてきた。だが童も。童、とて、
「こっちの質問には答えないってことかよ。まあ、もうどうでもいいや。俺は、俺は! 自分自身の為だけに生きる‼ この自分の為だけに生きてくれている、そいつにとってもな!」
言いきった。それは確かに
明瞭に自分の『心を』童は想いのままに発した。すると謎の声は先程よりもより口調を強めて、戒めるようにこう告げる。
<ダガ、オマエノ此ノ世二留マル真ノ狙イハ、自分ノソノ俗心ノ為【ダケ】ニ生キルタメニアル、ゾヨ。本当ニ果タスコトハ、視野ヲモット変革スルコトデアル>
「はあぁああぁっっ?! 俗心だなんて、俺には」
《
そんなものがあるなど、童は知らなんだ。
<心臓ヲアタカモ看破サレタカノヨウナコノ神業ニハ、ヒレ伏ス態勢ニスラナラザルヲ得ナイダロウ。心ノ内部ニアル自身ノ痛イ所ヲ射抜カレテ、打チヒシガレテイルゾヨ、カ?>
荘厳な空間に謎の主の声。推測どうり。童は自分の「負の面」を打ち当てられ、声を出せずにただ立ち尽くしていた。
しかしながら、ではここはひとつ。謎の声の主に、童は自分のその心奥についてを尋ねようとしたのであるが。
「……俺の、どこにそんナ醜悪ナ所がアルのデシヨーーカ?! 」
<シカシナガラ。デハ、ヨカロウ、ソンナオマエニハ。コノ現実ヲ──>
「ありゃ!! ありゃりゃ?! あ〜〜りいいぃやあぁあ〜〜……」。
~~~~
〖光〗が【闇】になる。
ここから始まる。この物語の冒頭では、夢見悪かった童の仮想は、決して望みたくもなかった非現実へと、有無を言わさず様変わりする。
一進一退。殺戮と愛憎の入り交じる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます