第14話

 収益化配信を終えた翌日。僕はいつもどおりに学校へと向かった。今日は新しく出来た友達の乃恵留ちゃんと賢人と一緒に昼食を食べる約束をしているのだ!! 乃恵留ちゃんとはVTuberの話で盛り上がって友達になった。今はもう、数少ないV友達だ。


 僕は収益化配信について二人に話す。


「二人共、二期生の収益化配信はみた?」


 そう、昨日は僕の他にも二期生が収益化配信をしていたのだ。僕は配信が終わった時にその事に気付いたから、アーカイブをまだ見れていない。すると、賢人と乃恵留ちゃんは答えた。


「凄かったよな! 夜空たんの収益化配信!

 ノエル様もさぁ、ヒメナちゃんも一生懸命に感謝を伝えていたしさぁ、本当、最高だわ!」


 嬉しい事を言ってくれる…… 僕は多分今顔を赤らめてるだろう。やはり自分が演じているキャラクターを褒めたりされると、嬉しくもあり恥ずかしさもある。ふと乃恵留ちゃんを見ると乃恵留ちゃんも耳を真っ赤にしていた。 どうしたんだろう? やっぱり、賢人が好きだとか?…… 賢人は男として素晴らしい存在だ。もしも賢人が居なければ僕は高校デビューを失敗してしまっていた。


 賢人も、耳を真っ赤にさせているのに気づいたのか、「大丈夫? 乃恵留?」と声を掛ける。凄い。やはり友達をしかも 女性を呼び捨てに出来るのは賢人の凄い所だ。


 乃恵留ちゃんは賢人のその言葉に「うん、大丈夫」と答えて、そのまま授業の準備を始めた。そして授業が始まる。………



 総勢5時間にも及ぶ授業を終えた僕は賢人と乃恵留ちゃんと一緒に下校していた。二人と一緒に外に出る度に、賢人が好きな女子達に、乃恵留ちゃんをお慕いしている男子達に睨まれる。あぁ、気まずい…… そしてそのまま僕は家へと帰った。


 あぁ、明日の配信はどうしよう? 雑談か、それともコメブラ実況か、考えれば考えるほど迷う。やっぱり、コメブラか、ならば練習しないと!! 僕はすぐさま、ゲームを起動してコメブラの練習を始めた。 モーションを探し、下Bを押してコンボを決める。僕がここまでするのに掛かった時間は3時間。そして僕は遂に、特訓用の最弱MODを倒せるようになったのであった。……


 凄いスピードで成長した僕はツイッターで明日の配信の告知をした。


(天原夜空)


 #明日! コメブラリベンジするよ!!

 #皆! 成長した僕を見てね!!

 #Vオフィス


 ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………


 ということで、収益化配信後の日常回でした。多分、少し少なめになってしまったと思います。次話は夜空の配信をみっちり書いていきたいと思うのでお楽しみに!!


 もし、この話が、面白いと思ってくれたのならフォロー、レビュー、その他諸々してくださったら嬉しいです。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る