第15話 『ダンジョン攻略』
私とアベルは早速ダンジョンに向かっていた。森を抜けて、小さな村でアイテムを揃える。
「師匠! 少し寄ってきて良いですか?」
「ん、ああ、構わないよ」
アベルは村にある出店でなにかを購入して来る。大体のアイテムは既に買い揃えた。何を買っていたのか気になるが、聞くほどのものではないだろう。
村から出てしばらく進むと、石レンガで作られたダンジョンに辿り着いた。
このダンジョンは崖に面して入り口があり、地下へと続いていく。
私はアベルに何か師匠ぽいことを言えないか、考えていると、中から猛獣の鳴き声のようなものが聞こえた。
「な、なんでしょう今の……」
アベルは怯えたように私に聞く。これはチャンスだ。私の偉大さをアピールする。
「えっとー、これはあれよ」
何か偉大そうなことを言うんだ。イダイそうなことを言うんだ!!
「これはダンジョンで誰かが踏ん張ってるのね」
大便ーーーー!!??
「そ、そうなんですか……」
アベルの顔は苦笑いをしている。
失敗した……。私は落ち込む。
「では行きますか!」
私が落ち込んでいる中、それを知らずにアベルはダンジョンに入っていく。
出だしは失敗した。しかし、まだまだチャンスはあるはずだ。それに奥にはお宝がある。
私もアベルと共にダンジョンの中へと入って行った。
中は太陽の光は当然届くことはなく。暗い不気味である。
私は灯りを作り出す魔法で、周囲を照らす。ダンジョンの中は石レンガで綺麗に作られており、不思議な力で守られているのか、苔一つ生えていない。
しばらく進んだところで床や壁の模様が変わっている場所に辿り着く。しかし、今まで通りの一本道だ。
ということは、この先に仕掛けがあるということだろうか。
「アベル。おそらくここは何かしらのトラップよ」
「はい。そうみたいですね」
そう言ったアベルが指を指すとその先には白骨死体が転がっていた。
【後書き】
ダンジョンだー!
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