金の粉
一心不乱に
この世をかき混ぜていたかみさまも
さすがに少しくたびれた様子で
うつらうつらとしたその時
指の間から
階段に
閉ざされた庭に
固く口を結んだ人たちに
やわらかくそれが降りそそいで
すべてをうやむやにしてしまうこんな午後
かみさま もう少しだけ
私たちを甘やかしていておいてくれないか
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