どんな冴えない男でも、この俺の成功体験メソッドを読めば億万長者になり、女にモテ、最高の地位と名誉を得られるから、試しに読んでみろよ。
第2話 小説を投稿してから、書籍化と映画化とアニメ化24クールが決定し、億万長者となった俺が政治の世界に転身し、日本首相になり、アメリカと中国を超える最強国になり、地球大統領になった件
第2話 小説を投稿してから、書籍化と映画化とアニメ化24クールが決定し、億万長者となった俺が政治の世界に転身し、日本首相になり、アメリカと中国を超える最強国になり、地球大統領になった件
俺は小説を投稿した次の日の朝、スマホの着信音で目が覚めた。
誰だよこんな朝から。
「蒸奥様。私○○出版の○○と申します。昨日投稿された小説に感銘を受けさせていただきました!是非、当社の方で書籍化をさせていただきたいと思い、ご連絡をさせていただきました!」
・・・書籍化?
俺は寝る前につけっぱなしだったパソコンの画面を見てみる。
投稿した小説の閲覧数が一億回を超えていた・・・。
フッ。なるほど。ようやくこの俺も見る目のある奴らの目にとまったという訳か・・・!
俺は出版の話に同意した。
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本はあらゆる言語で翻訳され全世界で100億冊売れた。
今度はアニメ制作会社から連絡がかかってきた。
「蒸奥様。私○○アニメーションの○○と申します。書籍を拝見し感銘を受けさせていただきました!是非、当社の方でアニメ化をさせていただきたいと思い、ご連絡をさせていただきました!」
「アニメ化?何話位でやるつもりかね?」
俺は聞いてみた。
「おおよそですが・・・”24”ほどで考えております」
「フン。俺の渾身の感動巨編を24話程度で作れるつもりかね?」
「いえ・・・、24と言うのは24話では無く・・・24クールです」
24クール?
1クールが3か月だから・・・。
約6年か。
まあドラ〇もんやサザ〇さんに比べれば短いが、悪くはない話だ。
「よかろう。作ってみたまえ」
「ははー!ありがたき幸せにございまする。蒸奥様」
俺はアニメ化の話に同意した。
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アニメは200%を超える視聴率を叩き出し、映画化もされた。
映画は興行収入1000兆円を超え、さらにまだ伸びている。
印税で俺の収入は日本の国家財産に匹敵するほどの額に達していた。
戯れにTVを付けてみる。
政治のニュース。
フン。今の日本の政治は腐敗しているな。
ここは俺がひとつ喝を入れてやるか・・・!
俺は”蒸奥党”と言う政党を作り、国会議員に立候補した。
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俺は投票数10億票を獲得し、満場一致で日本の首相に選ばれた。
まあ当然と言えば当然の話だ。
「蒸奥総理。現在の世界情勢は米中関係の悪化と新型コロナによる経済の落ち込みなど、問題が多々あります」
ふん。その様な事など俺にかかれば造作もない。
「米国と中国に電話を繋いでくれたまえ。俺直々に話をつけてやろうじゃないか」
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アメリカと中国は俺の説得に感銘を受け、ぜひ蒸奥様の仰せの通りにいたしますとの事だった。
新型コロナも俺の超人的な神通力に恐れをなしたのだろう・・・。
急速に全世界規模で収束した。
世界各国からの要望で俺は世界大統領に就任した。
「蒸奥様。これで世界は安泰です。これもひとえに蒸奥様の恩徳のおかげでございます」
各国首脳が俺を褒めたたえる。
「フン。まだ足らんな」
「何がでございましょう?」
「俺の目指すのはその先の世界だ」
「と、申しますと・・・?」
俺は上空を指差して宣言する。
「次に目指すのは、そう・・・宇宙大統領だ」
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