静かなる死

擦り切れた靴を履いて、ふかふかに苔むす道を歩く

立ち枯れの木、少し変な匂いがする

風が吹くと手元が痒くなり、後ろを向いた

故郷の方角だった

目を閉じ、自分の家までの距離を直線でイメージしてみた

ここから寄り道をせずに帰れるだろうか

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