-40- 「いす男」
椅子に腰掛けると、予想以上に柔らかい感触がして、ビックリして飛び退いた。
慌てて確認すると、椅子の上に半透明のブヨブヨした人型のイキモノが座っていた。
僕は反射的にペコリと頭を下げた。
するとそいつは、ぶるぶるっと柔らかい体を一度振るわせて、ゆっくり椅子から立ち上がると、どこかへ歩いて行った。
こいつは時々椅子に座っているけれど、体が半透明で気付きにくいから、椅子に座る時は注意しなくちゃいけない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます