紅い校舎と白い招き猫
田舎町だったと思う。観光バスに乗って、とある少女を学校まで送迎する。
とある少女とは見知った仲だった。
少女がバスから降りるときに、学校を見る。
移り変わる景色に飛び込んで来たのは異様な光景だった。
校門を潜る着物姿の生徒たち。皆笑顔で悪い雰囲気ではない。何かのイベントだろうか。
次に飛び込んできたのは、紅い校舎と大きな白い招き猫。
3階建てぐらいの校舎に、ルーンのような文字が書かれており、その紅い校舎は不気味というよりも、驚きの方が強かった。凄いなあと感じた。こんな学校が世の中にあるのかと。
招き猫は左手を上げていて、にっこりと微笑んでいる。大きさは3mぐらいあるように見えた。それらが、校舎ごとにぶら下がっていた。
そして、個人の感情など気にせず、送迎を終えたバスは、招き猫がぶら下がった門を何事も無かったかのようにくぐっていくのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます