第25話 龍

「青年!今日からおぬしがWJFをやっていけ!わしは静かに見守る事にする。好きなようにやってみい!」


少しだけ戸惑った。

でもすぐに気持ちが切り替わる。

ボスが認めてくれた。

やるしかない!

「わかりました!」


「青年!おぬしにワシの名を授けよう」

ボスはそう言うと、さっき僕が使った棗を取り、僕の目の前に置いた。

「宗龍!  がんばれよ!」


ソウリュウ、、。


僕はその棗を手に取った。

滝を昇る鯉が描かれた棗。


ボスから貰った宗龍という名にあの日見た夢を思い出す。


鯉が急流を昇り龍になるという逸話。


僕はまだ所々、ウロコの剥がれた鯉だけど、いつの日か龍になり宇宙へと昇るんだ!


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