【完結】元ヤンナース異世界生活

川原源明

序章

第0話 プロローグ

「ごめんなさい!」

「すいません」

気づけば周りは真っ白な世界に子供?が土下座し

黒のポニテの女性が頭を下げている

はぁ???


少し前?の出来事

うちの名は、進藤 茜 26歳だ、

都内の病院で、救命外来で働いてる看護師だ、

お互いシフト制の為か滅多に1日デートできない中

久々の1日デートだ、待ち合わせ場所に向かっていると…

子犬が飛び出しトラックがハンドルを切り回避するも、その先に子どもが…


「アブねぇ!!!」


うちは、子どもを引き寄せ庇うように抱きしめた…


…くっそ、痛てぇ~こんなんじゃデート行けないじゃんか…

…はぁ、こんなところで終わるのかよぉ…

そう思って、意識が暗転した…





気づけば

周りが真っ白で

土下座している少女と頭を下げている女性しかいない。


「ごめんなさい!」

「すいません」


えっと何が???

すると、女性が頭を上げ状況を説明してくれた。

なんでも、土下座している少女が、飛び出した子狼だったそうだ

本来なら、あり得ない事で命を落とした、

うちに対してお詫びの為に、ここへ招待したそうだ…

正直子どもが土下座して、大人がお辞儀が、軽く会釈程度にしか頭を下げていないわけだが…


「んで、おたくらの関係は何なん?」


すると、女性が


「ぇ?上司と部下のような関係ですが…」


部下が土下座して、上司が会釈・敬礼程度なのか…

専門学校卒業し、救命外来に配属されすぐの頃

うちがミスしたとき、患者さんのご家族に対して、先輩と最敬礼で一緒に謝罪したし…

先輩曰く、

「部下の失敗は上司の私の失敗だからね、あんたは、私が守ってやるからどんどん頑張んな」

このセリフを言われたとき、この人のためにミスしないように頑張ろうと思えた。

先輩の対応見たからだろうか…この女性の対応は、なんか納得いかないものがある…

だから、私は、女性に対して言った。


「なぁあんたさ、子どもが土下座してるのに、なんであんたが軽い会釈程度なんだ?あんたからあまり申し訳なさを感じないんだが…」

「ぇ!?大変失礼しました!本当に申し訳ありませんでした!」


今度はちゃんと最敬礼ってやつだな!まぁいいか…

うちは、土下座している子の前にしゃがみ、肩に手を添えて


「なぁ、もういいよ、あんたの謝罪は受け取るから、もう、おうちに帰んな、うちの事は気にしなくていいからな」


そう伝えると、子どもは、頭を上げ女性の方を見る。

女性が最敬礼の状態でうなずくと、子どもが消えた…こわっ!

女性の方を向き


「んで、なんなん?うちになんかしろって?」


女性は頭を上げ、

女性は、うちの機嫌を伺うように


「いえいえ!我々の干渉で輪廻の輪から外れてしまったので、もし良かったら私の世界に来てくれないかなぁ…と…」

「うちが、お宅のとこいって、何の得があるん?ってか、どんな世界なん?」

「もう一度、人生を楽しめます!剣と魔法の存在するファンタジーな世界です!戦争あり冒険あり!日本と違っていろいろできると思います!」

「戦争とか、冒険とかすぐ死ぬだけじゃん、なんでそんな世界に行かなきゃならないんだよ…」

「えっと…簡単に死なないようにさせていただきます…他にも、日本であなたが持っていたものは、持っていけます…他にも色々と特典差し上げますので…この件は、許していただけると…」

「許すってなんの件だよ、あんたの誠意を感じないって所か?さっきの子どもが飛び出して、うちが死んだことか?」

「えっと…両方の件…で…まだ足りないでしょうか………茜さんが好きな神様が居ましたら教えていただけますでしょうか…」

「神様か~神仏は基本的に信じないからな…あぁでも。神話で好きなのは、イシス様だな、切り刻まれた旦那を~蘇らせるストーリーとかが好きだな」

「では、イシス様にお願いして、加護を頂けるようにしますので、なにとぞ…」


この時点で、この女性は結構涙目になってる…


「なんで、てめぇーの始末に、ほかの人巻き込むんだよ…申し訳ないと思わないのかよ…」


すると、女性の横に、ふと背中から羽をはやした美人のお姉さんがでてきた


「そう言ってやるな…これでも、君に指摘された謝罪の件も含めて、すごく反省しているんだ…どうだろうか…許してやってはくれないだろうか…この通りだ」


いきなり、現れた女性が深々と頭を下げた、その横で再度女性も深々と頭を下げた。


「あなたは。」


背中に羽をはやした女性が頭を上げると、女性も頭を上げた


「先ほど、そなたが名前を出した、イシスだ、この子の先輩にあたるな」


そういって隣の女性を見る…


「ぇ?神様???」

「そう崇める人たちも居るな」

「隣の女性は後輩って言ってたけど…もしかして…」

「私はネアと申します…これから、あなたに案内する世界の創造神に当たります…」


ぇ~うち、創造神を叱り飛ばした予感!?


「改めて、この子の先輩として、この子の対応と、君を死なせてしまった事、お詫びさせていただきたい…お詫びとして私の加護を君に授ける」


誠意は、受け取ろう…


「分かりました、謝罪を受け取ります。」

「そう言ってくれると助かるよ。」

「それでは、私の世界に行っていただけるのでしょうか…」

「あぁ、行ってやるよ…」

「ありがとうございます‼何かありましたら教会に行って頂ければ、すぐに対応させていただきます!」

「あぁ…」


なんか許されたと思ったのか、めっちゃ元気になったな…


「では、!送ります!いってらっしゃい!!!」

「ぇ?あっ!おい!」


意識が暗転した…

まだ、話の途中じゃねぇかよ…教会直行確定だな…

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