第338話 アキラとの戦闘
「爺ちゃん、なんで俺達が!」
リョウの顔色は青い。
「あの程度じゃ運動にもならん、多少は動かんと健康に悪いからのぅ。」
「アキラさん、それはリョウだけでいいのでは?」
俺は即座にリョウ一人の被害に抑えようとするが・・・
「リョウだけじゃ物足りん、ヨシノブ、オットー、パウルは銃火器も使ってよいぞ。」
「そんなぁ・・・」
俺は絶望にとらわれる。
「ヨシノブ、俺一人を生贄にしようとしたな。」
リョウが俺の肩を掴む。
「孫が責任持って爺さんの相手をしろよ。」
「できるか!あのジジイ、頭がおかしいんだ!手を貸せ!」
「貸したら俺も地獄行きじゃねえか!」
俺とリョウが言い争いを始めると、アキラが間合いを詰めてくる。
「ワシの前で無駄口を叩くな!」
俺とリョウは即座に左右飛び退き、リョウは隠していたナイフを投げ、俺は呼び出した拳銃をアキラに撃ち込む。
「ふん!この程度で終わるまい。」
アキラはあっさりと刀で防ぐ。
俺は着地と同時に機関銃MINIMIを呼び出し、アキラを蜂の巣に・・・できる筈がなかった。
アキラは機関銃ですらあっさりと捌いている。
だが、射線の外より、リョウが近寄り居合斬りをかける。
「相変わらず連携は取れておるのぅ。」
アキラはリョウの居合斬りをかわし、飛び退きつつ俺に石を投げてくる。
俺は飛び道具を使ってくるとは思わず、右腕に直撃してしまう。
「ぐっ!しまった!」
片手だと撃てない持ってたMINIMIをすぐさま手放し、俺は左手で牽制に銃を撃ち込み、1度離れようとするがアキラはそれより早く間合いを詰めてくる。
「甘いのぅ、弾幕を張ってもそれ以上の速度で動けばかわす事など容易い、よく覚えておけ。」
アキラの居合斬りが俺の胴体をとらえていたが、
「「おとうさん!!」」
パウルとオットーが二人がかりでアキラの一振りに剣撃で受け止めるも、止まりきらず三人揃って壁まで飛ばされた。
「パウル、オットー、動きが遅いぞ。戦闘に入るなら優勢の時に加勢せぬか!」
「もらった!」
リョウの死角からの鋭い突きの一撃だったが、アキラは最初からわかっていたかのようにかわし、その勢いを利用して一本背負いを決める。
「ぐはっ!!」
リョウがやられた事で戦闘は終了した・・・
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