第104話 島に到着

ショウからの連絡にマイやカエデも驚く、

「CDがあったんですか?」

「そうみたいだ、それでこれから探索に行くみたいだから、俺も行こうと思う、サリナさん留守をお願いするよ。」

「・・・はい、わかりました。私も行きたいのですが、仕方ないですよね。」

サリナは副官が自分しかいない事に気付き、身を引いてくれた。


「ごめん、留守を頼めるのがサリナさんしかいないんだ。」

「ええ、わかってます。ヨシノブさん怪我に気をつけてください。」

「もちろんだ。」

翌日、俺は飛行艇を飛ばし、マイ達を連れて、ショウと合流する。


「ヨシノブさん!」

「ショウくん、よく見つけたね。」

「ええ、運が良かったのと、オズさんのお陰ですね。」

「オズさんありがとうございます。」

俺はオズにお礼をいう。


「何、気にするな、俺も剣を作って貰ったしな。」

俺はオズの為の剣をドワーフに作って貰った。

ドワーフの名工が精魂込めて作った大剣はいくら金を積んでも手に入らない名剣である。

受け取った時、オズは感極まって泣いていた。


「あんたが雇い主かい?」

アンネは俺を見て話しかけてきた。

「君が話に出てた冒険者のアンネさんかい?」

「ああ、そうだよ、それであんたは?」

「俺はヨシノブと言います。場所はイスラという島なんだね。」

「そうだよ、船で3日程行った所で・・・」

「よし、なら向かうか、まやで向かうとするか、ショウくん、運転宜しく。」

「ヨシノブさんがするんじゃ?」

「これは君の船だろ?任せたよ。」

「わかりました。イスラに向けて出航する!」

ショウの命令の元、まやは出航した。


目的地には1日でつく。

島の港に船をつける。

「ここか?アンネさん、あってる?」

「ええ、あってるけど、何この船?」

「こんな船もあるんだよ、それより、調査を始めるよ。」

俺達が船を降りようとすると、島の人が寄ってくる、

「み、水を分けてくれんか・・・?」

「た、頼む・・・」

俺は水筒を出し、彼等に渡す。

すると二人は一気に飲みだした。

「た、助かった・・・なぁ、もっと無いのか?」

「水ならありますが事情を説明してください。」

「今、この島は水不足なんだ・・・

雨が全く降らず、井戸も枯れてしまった、余裕があるなら水を買い取らせてくれんか?」


「いや、水ぐらいなら好きなだけ渡すよ。

そんな状況につけこみたくないしな、

ただし、協力はしてくれ、まずは動ける者が動けない者に配って貰えるか?」

「いいのか?」

「もちろんだ、俺達が滞在中なら水をやる。」


「おお、救世主さま!」

住人は拝みだすが・・・

「そんな事するより水を配ってください。」

俺は給水車を呼び出す。


そして、給水車を港に設置する。

「兵士の皆さん、少し人助けをしましょう、水をみんなに配ってください。」

兵士にヤカンを持たして各家を回って貰う、


ただ、ルクスの命で俺達の護衛はしっかりついていた為、先日のように襲われる事はなかった。


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