第4話

「ねぇ、シンジ。

お風呂貸してくれない??今、ご両親は

海外出張でいないんでしょ?

私ね、傘を持ってなくて超のつくほど濡れてしまったの。それに...家の鍵も無くしてしまって、お母さんが仕事から帰るまで家に入れなくて困っているの」


俺は玄関横に佇み、幼稚園時代からの幼馴染であるヒナタの声を聞いた。


なんか、寒そうに震えているような声。


昼は晴れてたけど、急に天気が悪くなって

雨が降ったのだ。それもバケツをひっくり返したような土砂降り。


雷も鳴った。

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