黒い虹

ここには光が届かない

地面の上に棒がある

その棒に奇妙な文字が書いてある

ここは始めであり終わりである


誰かが本を読んでいる

口から泡をふいている

一度裏切った奴は

何度でも裏切る


俺が不幸になったのは

お前のせいだ

お前のせいだ


いつのまにか霧につつまれている

その霧の中に黒い虹がかかっている

誰かの悲鳴が聞こえる

昔の女の声に似ている


誰かが俺を見ているような

ふり向いても誰もいない

お前は裏切り続けるんだ

これから永遠に


俺が不幸になったのは

お前のせいだ

お前のせいだ


俺が不幸になったのは

お前のせいだ

お前のせいだ

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