27歳
1.招待されるだけの結婚式 一人また一人
名前の変わってゆく友達 久しぶりに会えたと
笑う顔の中に 取り残される焦りの影
来賓名簿にまたいつもの私 気のせいか薄い色
書き慣れたはずの文字に 待ち遠しい憧れ
無邪気になれない ブーケが舞い上がる瞬間
待っても待っても現れない 私を変えてくれる人
追えば追うほど離れる夢 灯されたロウソクが
悲しげに揺れる27歳
2.暗がりにいるだけの結婚式 一つまた一つ
増えていく余興の歌の数 振り返っては浮かべて
懐かしむ顔に 途切れた赤い糸がもつれる
聞き馴れない名前で呼ばれて 照れながら振り返る
幸せまとう私の姿 いつ訪れるのと
淋しさに垣間見る 幸せあふれる花嫁の涙
いつでもいつでも訪れない 夢を育む人との出会い
歩けば歩くほど遠ざかる夢 響かせるグラスに
聞こえぬ鐘の音27歳
どうしてどうして私の願い いつなったら届くのかしら
いつまでいつまで待ちぼうけ 一人は気楽とすましてみても
声に寂しさ混じる27歳
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