愛は色あせたブルー

1.さよならって私 言えなかったわあのとき

  確かあなたも 言えなかったような気がする

  何も見えず ただ走って来てしまった今日まで

  別れたとき あんなに愛していた人なのに変ね

  私の心は あの人と出会った頃の色をしていない

  ただ今は 色あせたブルーが心打つだけ



2.少女のころいつも 愛はすばらしいって

  でも変ね 悲しいことまでは知らなかったの

  愛に触れるときからいつも きれいな色しか見えなかった

  さよならと別れを告げるとき 声にならない私

  真っ赤に燃えあがり キラキラ輝いていても

  色あせたブルーは 私の目には見えて来る


  ほんの五分 涙を止めてください

  考える時間すべてを 奪って欲しい

  私の心を鎖で締め付ける 遠い日の思いで

  何もかも忘れられたらいいな ほんの一時でも



3.当たり前のように見ていた 街の明かり

  あの日だけ あんなにきれいに見えたのはなぜ

  一人部屋の隅にただずむ私 なり続ける電話の音

  もしかしてあの人かもしれないと 期待する悲しい自分

  会えないなんて わかっているのにこぼれる涙

  色あせたブルーが 思い出と共に広がる 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る