私のベル

1.「元気」いつもの電話のように それはあなたの口癖

  おかしな人だったと 今にしてみれば

  過去の人になってしまった

  どんなに辛いときでも 笑顔を見せて

  私には優しくしてくれたのに

  あなたから もう私の心へのベルは鳴らない



2.あのころ毎日 ときめきという音が聞こえていた

  あなたといれば 満たされていたのに

  次第に当たり前になり 心の鏡を

  知らず知らずに見ることを忘れ

  あなたはそんなところが つい目に入る

  どこの恋人も みんなそうなってしまうのかな



3.「元気」いつの間にか それは私の癖

  見覚えのある声なら どこか胸躍るけど

  涙がこぼれそうな 寂しい夜には

  「元気」と何度も 自分に言い聞かせる

  一人でむかえる朝 時々あなたの夢を見る

  二度と戻れぬ 戻りたい懐かしい日々

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る