おとなげないこと

1. 車の窓から あてもないように流れる一つの雲を見てた

  何処へ帰るの 友達に置いてきぼりにされたのかしら

  おとなげないこと 私また考えてしまった

  東へ走る 西へ流れる こんな風の強い日だから

  あっと言う間に 遠くなって行く

  小さい子供に帰ったように

  夢中になって雲を追っていた 小さく消えるまで



2. 車の窓ガラス 伝って落ちる雨 心まで冷たくなりそうね

  悲しいことあったの 暗い空 ガラス越し見上げて囁いた

  おとなげないこと 私また考えてしまった

  恥ずかしいと思っても 素直に見えなくなること

  その方がもっと寂しい気がする

  子供に帰れなくなるとき

  心の中にずっと持ち続けていたい 大人になってまで



3. 車の窓から すれ違うように流れる街を見ている

  次はあのお店 当たり前になるってつまらないな

  おとなげないこと 私忘れていきそうね

  いろんなことわかってくると 無邪気な夢は消えて行く

  不思議に思えない 悲しい事かもね

  大人には見えない世界

  心のどこかにしまっておきたい おとなげない瞳を

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