秒殺怪談録 真実少年の覚書「変なイキモノ」１冊目

－１８－ 「かくれん坊」

　かくれんぼで隠れ場所を探してたら、いい隠れ場所があるよと声をかけてきた男の子。

　誰にも見つからない場所を教えてあげるからついて来いと、僕の手をつかんで引っ張った。

　絶対について行ったらいけないやつだと思って、僕は手を振り払って慌てて逃げた。

　ついていったら多分、誰にも見つからない、永遠に、そんな気がした。