第6話 レポート 5日目
最終日だ。弟と妹と母と友人と先生の土産を買った。
ハワイアンホースト。
コーヒー派の友人にダウンタウン・コーヒー・ホノルル。
蜂蜜のビッグアイランドビーズ、もちろん大きいもの。
紅茶派が多いから、ハワイアン・ナチュラル・ティーは家族と先生の分で2箱。
お酒の購入も考えたが、飲む人がいないため、却下。ハワイアンサンのパンケーキミックス、低価格だが美味しいと対象から勧められたので買った。
疲れたのでスターバックスで休憩を入れた。予想通り、対象は果物を使ったケーキを頼んでいた。それと店員にやたらと呪文並みに長い飲み物を頼んでいた。人脈の広さに驚きだ。寄った収穫として、限定のコップを獲得した。
昼頃。空港近く。何も大きいトラブルが起こることなく、終わる事が出来ると思っていたが、ストーカーらしきものと戦闘。ストーカーの見た目は目測180cm、金髪赤目、青白い肌であり、先が尖った耳を持つ者だ。鋭い犬歯と眷属と高い戦闘能力で吸血鬼だった。
無事捕獲成功。ハワイ駐在の祓魔師に渡した。
襲った目的は太陽の光に強く、吸血衝動の無い子を産ませるためだそうだ。吸血鬼の弱点を少なくするために、特殊な吸血鬼を狙う。逸脱した者が狙われるのは何処の種族でも同じである事を実感した。
空港で護衛役と合流。先ほどの吸血鬼との戦闘を聞いていたのか、勝手に追加報酬を預金に送り込んだらしい。お詫びとお礼だと言われた。職業柄、油断してはならないと教えられたので、襲う可能性も考えている。気にする必要はない。そのように言っておいた。
午後3時頃。出発ロビーの前で別れる。どうお礼を言えば良いのか分からずじまいだった。何を言ったか記憶していない。対象が言った事は覚えている。
非力な私を守ってくれてありがとう。
初めてのハワイはどうだった?
良かった。楽しんでもらえて。その思い出は大事にね。
短いやり取りだったが、彼女を護衛して監視して良かったと思う。
短い期間だったが、楽しかった。貴方は名前の通り、太陽のように明るく、暖かいハワイの住人だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます